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36.矛盾だとしても


ちかちかと流れていく光を

目で追っていきながら

来た道をたどって

今日一日にさよならをする


窓に写ったひどい顔

こんなに疲れてたっけ、と

首をかしげた

ため息ひとつした後で

目の下のくまは見えないふり


なんだか毎日生きているよ

よくもわからないまま

朝は真面目にやってくるから

それにつられて一日を始めるし

これがまともなんですって

決められた生き方

人間らしいねって生き方を

真似しながら



馬鹿のひとつ覚えみたいに

普通、にこだわる

外れないように

ちっともおかしくないように



そうしたら



自分が誰だか

どんな人間なのか

努力家なのか堕落者なのか

どんな性格で

何が好きで嫌いで

趣味とか特技とか

そんなことが


わからなくなった



良い、といわれるところは全部

他人を気にして

そう思われたくて

演じてるだけな気がして

認めてあげられなくなった


悪い、といわれるところは全部

疑うことなく

自分の首を絞めて反省

そうでもしないと

自分を許せなくなった



他人を気にしているのも

自分の首を絞めるのも


それはそれであなただよ、と



言われてしまうのかもしれないし


誰かに同じことを言われたら

そう返してしまいそうだけれど



なんだか



悲しいや



よくわからないけど



どうしたって


空しくて悲しいんだもの

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