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34.風邪ひきの戯言


風邪をひきました。


体が弱ると心も弱りますね。



みなさんは

誰かに甘えられていますか。


一人ぽっちだと思い

寂しくて辛くはないですか。


一人でもいい、だなんて

口走ってはいないですか。



誰かに許されて

誰かに甘えられて

初めて人は

誰かに優しくなれて

誰かを大切にできる


のではないかと思います




みんな寂しいです



みんな悲しくて



明日が


今が


壊れないかと不安です



だから



精一杯


誰かの役に立ちたくて

誰かの隣に立ちたくて



もがくんです



どうしようもなく

かっこわるくなりながら苦笑




まぶたを持ち上げたら

豆電球のオレンジ色

温かくて ほんのり眩しい

だけど 知ってる

光ってても なんだか悲しい



自由がよかった

息がつまって 嫌だった

顔色を伺いながら

嫌われる恐怖と戦いながら

生きていて

信じろって 何を

助けてって 誰に

生きていて

空を見上げるのも忘れてた



いつも場違い

いるようでいなかった

笑ってるようで泣いていた

楽しそうでつまらなかった

そんな空気と隙間が

全身にはりついてはがせなくて

ただ立って居たんだ、そこに

君は気づいてくれたかい




重い頭を持ち上げたら

ちかちか痛みがひしめきあう

痛くて 顔をしかめる

だけど なぜだか

痛くても どこか安心してる



掴まえておいてよ

手をつないで 離さないで

顔色を伺うから

嫌われないよう努力するから

生きていて

信じたいの 何かを

助けてほしいの 誰かに

生きていて

空を見上げて一緒に笑いたかった



いつも遠い

傷つきたくなくて離れた

笑わらないとダメな気がしてた

楽しそうにできなくて悩んだ

そんなどうしようもない自分が

許せなくて悔しくて

ただ立ちすくんだ、そこに

誰かの隣は贅沢すぎた




さよなら

手を振って「またね」の一言

大袈裟じゃなく

本当に嬉しくて泣けたあの日

鍵がなくても帰れる場所

見つけてはしゃいだ

子供みたいに

茜空が優しく見えた

切なくはなかった



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