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33.正夢は願わない




声が頭から離れない

夢にまででてきたそれに

私は永遠と責められる

悲しい顔で

怒った顔で

私はいっそ首でもしめてもらいたくなる



汗だくで目覚め

怖くなって走って逃げた

だけど

どこにいっても

誰もいなくて

これも夢かしら、と

思わずにはいられなかった



もういい、疲れた

呆気ないほど簡単に諦める

私の頭は

とても都合よく

自分に甘くできている


笑ってくれるかい


それでもいい



そばにいてくれるなら



それでもいい





声が頭から離れない

夢にまででてきたそれに

私は永遠と嘘をつく

平気な顔で

嬉しそうな顔で

私はいっそ舌を切り取りたくなる


頬を何度もつねった

痛くてだけれど夢は覚めない

いつになっても

大丈夫だなんて

言っている自分が嫌い、と

思わずにはいられなかった



ちょっぴり、泣いた

何かが切れないよう

最善の注意を払って

私の頭は

とても賢く

自分と向き合わないようできている


同情するかい


それならいらない



可哀相なわけじゃない



それはわかってる



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