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3.ほたる

街灯や街中の光を見ながら思いついた詩です。まるで自分の存在をアピールするように人は明かりをともすな、と。蛍のように光れたらいいのにな、と。




寂しくないよう

明かりをともす

色とりどりの光に

包まれるように


誰かが気づいてくれますように、と



同じ色をともした

大切な誰かたった一人を

いつでも見落とさないように

あたしは元気です、と

笑う代わりに


寂しくないよう

明かりをともす

色とりどりの光に

包まれるように


あなたがあたしに気づいてくれますように、と



蛍のような

きれいな光ではないよ

もっと人工的で

もっと計算されて

なんだか

薄汚れた白熱電球みたいな

そんな光だよ



あたしは人だから

正しくは生きられなくて

貪欲でいつまでも

ここにいたいなんて

思っていたの



寂しくないよう

明かりをともす

色とりどりの光に

包まれるように



あなたの光を見失わないように、と



あたしがこの世から

消えてしまうとき

一度だけ

青く蒼く光ろう


きちんと空になれるように


あなたの目には

空として、きれいな景色として

写るように





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