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26.厚い厚い皮


いつの間にか、大人になるにつれて、物分かりがよくなるにつれて、誰かに頼ったり甘えたりそういうのが下手っぴになる気がします。


一人で立てなきゃダメなんだって


そのためには


しんどい時も悲しい時も

平気なふりをして


あとできっと

苦しくなるなってわかっていても

そうすることしかできない


そんなふうにしか過ごせない



本当は

笑えないし


本当は

泣きたいのに


そんな気持ちの詩です。



仮面ではなく

生きてくうえで

自然と身についた皮


ある種の

自己防衛なのかもしれません。



綺麗なものばかり

溢れた世界じゃないから

今日もどこかで

誰かが泣いている


無意味だとさえ

思えてしまう日常で

絶望の少し手前

不幸の少し手前

そんなところに

立っているような気がした


まじないのように

言い聞かせてる

まだ大丈夫、まだ大丈夫

倒れたらもう

起き上がれないと思うから



夢から醒めて涙を流す

朝陽を浴びて

思い出せなくなった夢の中

きっと私は悲しかった


無意味だとさえ

思えてしまう感情に

今もまだとらわれて

むしろこだわっている

ただ怖いから、向き合えずに

わからないふりしかできない


嘘つきになりきって

言葉を並べたけど

そうじゃない、そうじゃないよ

伝えたいのは

そんなことじゃなかったんだよ


今更、遅い

そこまでわかりながら

私は笑ってみせる




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