20.現実主義者
現実主義者だね、厳しいね、とよく言われます。そして、たまに冷たいね、と言われます。だいたいそういうことを言うのは私のことをあまりよく知らない人からなんですけれど。
確かに、冷たいのかもしれないです。だけど、現実主義者ではなくむしろ夢みがちです。夢の中にいたいです。素直になれる夢の中に。
今回の詩もある人から言われたヒトコトでできました。やっぱり、傷ついたんだと思います。多少なり。だけれど、きっと相手も傷ついたんでしょうね。本当に私は人の痛みに鈍感で、鈍感で、鈍感で。嫌になります。大切なものを、大切にできないなんて本当に嫌です。そのくせ、もう怖くて近づけない気がしています。また一人、誰かを失うことになりました。また一人、誰かから遠ざかることになりました。こんな風にしかできない自分が、なれない自分が、生きられない自分が、悲しいです。
なんておかしな話ですね。
「空っぽな顔にさせてごめん」
君に言われた3秒後に
私は自分が無表情なのに
やっと気がついた
悲しかったわけじゃない
それなのに
なんだか
胸がすーすーして
君がその後
悲しい顔をするから
私は本当に
自分が悪者になったような気がした
言い訳も
謝罪も
意味がない
だって
傷ついた君に
私の言葉は届かないし
きっと笑顔にできない
なんだか
納得がいかないのは
私も君のように
泣きたかったからかもしれないな
私はその後
全力で誤魔化した
全部全部無しにしたくて
だけど
だめだね
気がついてしまったんだ、私
君の言葉に
間違いなくね
私の心が
少し小さくなったことに
私の心が
少し固くなったことに
私の心が
君から遠ざかったことに
ごめんね
こんな風にしか
生きられないんだ
ごめんね
優しくないね、私