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19.初夏
暑くて暑くて、外を歩いているだけで目がくらみます。陽ざしに弱いというか、直射日光は日向ぼっこ以外ではなるべく避けたいやつです。そしてこの時期、嫌でもひからびたミミズが道路に横たわっていて、なんだか悲しくなってしまいます。憂鬱になるのはそのせいですかね。
ひきちぎられたミミズのように
私は地面に横たわる
照らされたアスファルト
反射する光は
私を通り抜けてまた空へと還る
あぁ
どうしてこうも
混ざりあえないのだろう
温かい言葉を
目の前に積まれて
心が淀んでいく
なんでだろう
きっとそれは
宝物にもなれるのに
暑い陽ざしに目が眩んだら
もう倒れても良いだろうか
いや、駄目に決まってる
外に出られなくなったら
私は本当に一人ぽっちだ
あぁ
どうしてこうも
まともになれないのだろう
ただ少しだけ
そっと寄りかからせて
3秒目をとじたら
すぐに起き上がるよ
それだけでいい
それだけでいい
