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14.病人は病室で静かに眠る

病人というわけではおそらくないのだろうけど、恋をすると誰でも少しは病むと思うわけです。なんというか、「普通」ではなくなるでしょう。約束もできて、居場所もできる。未来が希望になって、だけど同時に怖くもなって。傷つくのも、傷つけるのも、失うのも、とても怖いです。




気がついたら

目を奪われた

ほんの一瞬

そんなありきたりな話



興味がなさそうな瞳

何かを

置いてきてしまったような横顔

でしゃばりなあたしは

そこから

あなたと一緒に抜けだしたかった



どんどん臆病になって

どんどん疑い深くなって



隣を歩いていたはずなのに

心が震えて今は少し遠いね



もう二度と

これが最初で最後だと

言ってくれたその言葉を

あたしは今でも信じていて


それでも違う未来が

訪れるかもしれない

それってきっと誰にもわからない

そうでしょう、ねぇ

そしたら

あたしはやっぱり一抜けしなくちゃいけないのかな



どんどん好きになって

しまいには愛に変わった



置いてきてしまった気持ち

それはあたしのせいでしょうか



あなたがあなたでしかないように

あたしはあたしでしかなく

背伸びをしても届かない

しゃがんだって届かない

いつもあなたのことを見上げてた


あなたの背中を探してた


あなたの声を探してた


白い天井

小さな部屋で

鍵はかけないで

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