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転生王の世直し  作者: 猫縞
一章 転生と別れと出会い
2/4

戸惑いと怯え

ーー彼は目を開けるーー


 眼の前には優しい顔をした男性と女性。


「????」


「ここはどこだ?」


と、言ったつもりだったが自分でもなにを言っているのかわからない。


 ふと、横を見る。


 鏡だ。


うぇぇぇぇぇーーー(おぎゃーーーーーーー)


 鏡に映る俺(と思われる)は赤子だった…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 三ヶ月後…


 使わざるをえない状況になると言語は簡単に覚えられるというがそれは本当のようだった。

 リスニングだけで言えばこの世界の言語は完璧だった。

 …まあ、まだわからない単語もあるけれど


 さて、さらっと「この世界」という言い方をしたが、どうやらここは異世界で俺は俗に言う異世界転生というのをしたらしい。

 その根拠として、まず俺が住んでいるのが城だということ。そして窓の外には城下町が広がり、なにより空にはドラゴンと思わしき生物が飛んでいる。


 というわけで、この世界の俺の家族を紹介しよう。

 父はシュリド・ゴーゲン。この世界の王である。姿を見たことはないが貫禄にあふれる喋り方だった。

 母はレヒレ・ゴーゲン。王の正妻である。柔らかい黄色の髪だった。異世界だし地毛なのだろう。

 そして俺には義兄が3人、義姉が2人がいる。いずれの兄弟も妾の子であった。

 そして俺、アレス・ゴーゲン。天才でかっこよく可愛い天才赤ちゃん☆

 俺を含め、6人はそこまで年が変わらなかったこともあり、一緒にされることが多かった。

 まだまだこの世界については知らないことが多いのでしばらくこの城で勉強していようと思う。


 (意気込んで本を読もうとしたら侍女にベットに連れて行かれた)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 三年後…


 侍女や母親から逃げながら勉強した成果としてわかったことは、どうやらこの国は今とてつもない内乱の世であるのにも関わらず、父である王は何もせず傍観しているらしい。

 一体なぜなのだろうか…?

 言語については単語の意味も大体はわかるし実はもう書くこともできる。

 少しずつなら喋っても怪しまれない年になってきたのでこの世界の言語を口に出してみる。

 …予想上に母に喜ばれた


 さて、みなさんここでおい順調すぎる異世界ライフじゃねえかと思ったでしょう?

 実はこの完璧そうな3歳にも問題はいくらかある。


 まず、義兄姉と母以外の人とコミニュケーションをとることができないのである。

 理由としては死ぬ直前に経験してしまった一般人でも人を簡単に殺すのだという事実。

 そこから家族以外の人間と関わるときは警戒しすぎてしまい倒れたり逃げたりしてしまう。

 こればっかりは治らないだろう。もう城からは出ん。


 二つ目は三人の妾の存在である。三人の妾はそれぞれの子供を次の王にしたく思っているので俺が邪魔なようだ。三人の妾に対してはより緊張して警戒してしまう。


 まあ今のところはそんな感じだ。

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