クリスマスの後片付け
クリスマスも昨日で終わり、今日も仕事をこなして帰宅する。
「おかえり、ゆめ」
「ただいま、夏希」
「ごめんね、今日はクリスマスの後片付けしててご飯まだ作ってないんだ」
「え、片付け私もやる!」
「ありがとう。あとはツリーの片付けだけだから、手洗いうがいしてからツリーにつけた飾りを片付けてもらってもいい?ツリーの造花は僕が後でしまうけど、飾りの方は物置部屋にお願いしていいかな?僕はその間にご飯作るね」
夏希のお願いに、こくこく頷いて手洗いうがいを済ませる。その後ツリーの飾りを外して、箱に詰めて物置部屋にしまいにいく。
本当はツリーの造花も片付けたいけど、ちょっと大きすぎて私には難しい。
なのでキッチンに立つ夏希の元へ行き、代わりになるかわからないがご飯の準備を手伝った。
「ゆめのおかげで今日も美味しそうなご飯ができたね」
「うん!ほぼ夏希のおかげだけどね!」
「そんなことないよ。ほら、ゆめの作ってくれた肉団子こんなに可愛くて美味しそう」
「そうかなぁ。ふふ!でも、夏希がちゃんと教えてくれるからだよ」
「ゆめにそう言われると嬉しいな」
夏希に褒められてすっかり上機嫌な私。そして私に褒められて上機嫌な夏希。穏やかで幸せな時間だと思う。
「じゃあいただきます!」
「いただきます」
今日は肉団子とご飯、ポテトサラダにお新香に野菜が具沢山の味噌汁!
「うーん、夏希のお手製のお味噌汁が沁みるよー」
「ゆめの作ってくれた肉団子もすっごく美味しいよ」
こうしてお互いを褒めあって食事を楽しみつつ、ゆっくりと時間が過ぎていく。
「ご馳走さまでした!今日も美味しかったー」
「ご馳走さまでした。美味しかったね」
「じゃあ、今日は私が食器片付けちゃうね!」
「あ、うん。お願いしようかな。その間にツリーの造花片付けちゃうね」
「よろしくね!」
食事を片付ける。背後で夏希がツリーの造花を片付ける気配を感じながら、食器を洗った。
全部洗い終わり水気を切って食器棚に戻したタイミングで、夏希が戻ってきた。
「おかえりー、重かったでしょ?ありがとう!」
「ただいま。これくらいなんてことないよ」
「さすが夏希!」
褒めれば嬉しそうに笑う夏希はやっぱり可愛い。
「さあ、お風呂入って一緒に寝ようか」
「うん」
お風呂に入って、しばらくゆっくりした後夏希と一緒に添い寝する。すっかりと定番になった添い寝だけど、やっぱり夏希の腕の中はとても安心する。気付いたら爆睡しているくらいには。夏希には本当に、色々感謝だ。
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