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酔って幼馴染とやっちゃいました。すごく気持ち良かったのでそのままなし崩しで付き合います。…ヤンデレ?なにそれ?  作者: 下菊みこと


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退院して二人で定食を食べる

「いやー、これで病院ともおさらばかぁ」


「退院おめでとう、ゆめ」


「また夏希と過ごせると思うとほっとするよー」


あれから安静にして怪我の治癒を待ち、予定通り今日退院することになった。傷も痕は残ってしまったけど、塞がってるし痛みもない。病院の先生や看護師さんには感謝を伝えた。


「ところで、あの桃?って子結局どうなったの?」


「ゆめは心配しなくていいよ」


「いや…うーん」


気になるあの子のことは、結局夏希も里奈ちゃんも私に秘密にする。あれやこれやは全部夏希や両親がやってくれていて、私は蚊帳の外だ。


「それより、この間教えた定食屋さん。退院祝いに行っちゃう?」


「行く!」


夏希と一緒に手を繋いで、例の大盛りの定食屋さんに向かう。結局あれ以降夏希は定食屋さんのお世話になりっぱなしらしい。


「結局、あの定食屋さんで食べまくってたから買い溜めした冷凍食品がまだ残ってるんだよね…」


「食べきれなかった分はお持ち帰りしてたんだもんね」


「そうそう。まあ、それだけ美味しいんだけど」


「楽しみだなぁ」


そして定食屋さんに着いた。中に入ればかなり賑やか。


「ゆめは何にする?」


「アジフライ定食とトンカツ定食で迷ってる」


「じゃあ、僕がアジフライ定食にするよ。半分こしよ」


「わーい」


注文をすると、本当に大盛りの定食屋が出てきた。夏希のアジフライは嘘みたいに大きいし、私のトンカツもめちゃくちゃ分厚い。


「すごーい!」


「でしょ。僕もうこのお店の虜だよ」


「本当に素敵だねぇ!これでこの価格設定はやばいよ!」


「だよねぇ」


手を合わせていただきますと唱え、一口食べる。食べ応えすごい、味も美味しい!衣サクサク、ソースも自家製だけあって美味しい!お肉の味が退院したての病院食に慣れた脳みそに沁みるー。病院食もそれはそれでかなり美味しかったけどね。


「ぱくぱく食べれちゃうね!すごく美味しい!」


「あ、でも無理して食べすぎちゃダメだよ」


「うんうん、大丈夫!」


もぐもぐと味わいつつも、ハイスペースで食べ進める。キャベツの千切りも美味しー!


「あ、夏希も半分食べていいよ!」


「ゆめもアジフライどうぞ」


「わーい」


アジフライも半分もらってかぶりつく。こっちも美味しい!やっぱり定食といえばアジフライだよねー!


「美味しいね、夏希!」


「うん。美味しいね」


夢中で食べていたから、夏希がとても優しい目をして私を見ていることには気付かなかった。そしてふと横を見ると優しい目と目があって、すごく幸せそうに微笑まれてなんだか照れ臭かった。

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