表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
酔って幼馴染とやっちゃいました。すごく気持ち良かったのでそのままなし崩しで付き合います。…ヤンデレ?なにそれ?  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/57

愛妻弁当

二日間の休みも終わって、今日からまた仕事。ゆめとずっと一緒にいたい僕としてはとてもつまらないが、僕が会社を休んだところでゆめは仕事だ。意味がない。なので頑張る。ゆめにもかっこいいって思われたいし。


頑張ってやることをやって、疲れ果てた頃にお昼休憩の時間になった。デスクワークが目がしぱしぱして困る。目薬をさすと、朝作ってきたお弁当を広げた。


「夏希ー、一緒に食おうぜー」


だる絡みしてくる竜峰にうへぇと思う。その顔を見て竜峰は吹き出した。


「なんだよその顔ー、ちょっとくらいいいだろ?」


「はいはい」


「それ、愛妻弁当?」


竜峰に言われて、顔が真っ赤になる。片手で隠すが多分意味はないのは知ってる。


「え、マジ?いいなぁ」


「まだ、まだ妻じゃないけど…」


「まだって強調するなぁ!はは、そんな好きなんだな」


こくりと頷けば、髪をグチャ混ぜにされた。


「ちょっと」


「いいじゃんいいじゃん、よかったな報われて」


「うん…」


「お前相当その子のこと好きだもんな」


普段はそんな話自分からはしなかった。けど飲みの席で酔った時めちゃくちゃ語ってたらしい。その後は面白がってわざと酔わされてゆめの話をさせられてたらしい。まあ、竜峰がほどほどのところで介抱してくれたらしいけど。


「幸せにしてやれよ?」


「絶対する」


「よし!…で?幼馴染ちゃんって料理苦手って言ってたけど味はどうなの?」


「朝、一緒に作ったから美味しいよ。そもそもゆめは手先は器用だから。…まあ、火加減とか間違えちゃうみたいだけど」


「あらまあ朝からお熱いこと!!!」


きゃっ!とバカやってる竜峰は無視。竜峰の弁当からミートボールを一つ奪う。


「あ!」


「美味い」


「そりゃ俺の弟が作ったんだもん当たり前だろー」


「ブラコンめ」


「はは、ていうかお前もなんか寄越せよー」


竜峰がそう言うから、仕方なく卵焼きを一切れくれてやる。


「ほい」


「さんきゅー、これ夏希の焼いたやつ?」


「ゆめが作ってくれたのは渡さない。このミニハンバーグは特に渡さない」


「はいはいはいはい…んー、夏希んちって甘い卵焼きなのな。うまー」


「ゆめが甘い方が好きらしいからね」


「あ、そっちですか…」


竜峰は遠い目をしてるけど、僕は知っている。竜峰は、僕のゆめへの熱量に負けないくらい弟を溺愛してる。まあ、愛してると言ってもベクトルが違うし種類も違う。純粋な家族愛だ。行き過ぎてるけど。


「…でも、その子も幸せだよな。そんなに愛されて」


「そうでもないと思うよ」


「え」


「ゆめは僕の執着を知らない。だから僕を選んだんだ」


「…隠し切れれば、幸せなんじゃね?」


ぽけっとした顔でそんなことを言う竜峰のおでこに、デコピンをお見舞いしてやった。

神の子扱いされている優しい義兄に気を遣ってたら、なんか執着されていました


という連載小説を掲載しております。完結済みです!よろしければご覧ください!


あと


美しき妖獣の花嫁となった


という連載も掲載しております!


よろしければお付き合いください!


下のランキングタグにリンク貼ってます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ