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お風呂に入って大変なことに気付く

お風呂を沸かして、シャワーを浴びて入浴する。入浴剤も許可をもらって入れさせてもらった。


「ふぁー、良いお湯ぅー」


夏希のおうちはバスタブも大っきくていいなぁ。今日から私たちのおうちって言ってもいいのかなぁ…なんちゃって。


「今日から同棲の準備して、明日は二人で過ごして、なんか本当にカップルになったんだなぁ…」


なし崩しで付き合うのもどうかなぁとは思うんだけど。


「私、男運最悪だからなぁ…」


いっそ、気心も知れてる幼馴染の方が安心というものだ。


一人目の彼氏は浮気野郎、二人目の彼氏はギャンブル狂のヒモ男、三人目の彼氏はDV野郎、四人目の彼氏は…ドS過ぎてちょっとついていけなかった。そりゃ、昨日の夏希も激しかったけど…気持ち良かったし、普段も優しいし、うん。あの野郎どもよりよっぽどいい。


…将来、結婚を考えるならばなおのこと。


軽いノリで言った私だけど、そう。


ちゃんと、考えて言ったのだ。照れ臭くて言えないけど。…夏希となら、結婚だって考えられる。


「夏希に恋愛感情って言われると正直まだ…でも、真剣に考えるなら夏希一択だよね」


だって、優しいし。今までのクソ野郎どもとは全然違うし。人として、幼馴染として好きって言える。うん、このチャンス逃すわけにいかない。男運最悪の私の最後の希望だ!


「…それにしても昨日、ちょっと辛かったけど最高だったなぁ」


よかった。すごくよかった。そこでハタと気がついた。


「…あれ?昨日ゴムした…?」


記憶にない。いや…でも、酔ってたし。忘れてるだけかも。どうだっけ。


ちょっとだけ、青ざめる。いやでも、お互い酔ってたとはいえ…夏希だよ?してくれてるに決まってる。


「けど、一応…確認、した方がいいよね…?」


うんうん、あったまったし今すぐ出てすぐに聞こう。安心したい。いや、そりゃ、夏希との結婚まで考えてるというか妄想してるけどやっぱりさ、そこはね!?


「な、夏希…夏希ー!」


叫ぶ私に目を丸くする夏希。一応服は着たけど髪は濡れっぱなしで登場したから、余計驚いてる。


「ゆ、ゆめ、ご飯なら作ってるから心配しなくて大丈夫。髪を乾かしておいで」


「うん、それもそうなんだけど、昨日ゴムつけた!?」


「え?…ああ」


夏希はにっこり笑った。


「うん、つけたよ」


「よ、よかったぁ」


「心配ならアフターピルとか飲む?」


「あるの?」


「うん、でも副作用でね…その…したくなっちゃうんだって。だから、今日は夜に飲む方がいいと思う」


そんな副作用の薬もあるのか。


「わかった!」


「じゃあ、髪を乾かしておいで」


「うん!」














「…そんな副作用の薬、あるわけないでしょ。君に飲ませるのは媚薬だよ。ゴムもつけてないよ。…騙してごめんね。でもさ、絶対捕まえたいからさ?…そしたら結婚、してくれるよね?」

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