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酔って幼馴染とやっちゃいました。すごく気持ち良かったのでそのままなし崩しで付き合います。…ヤンデレ?なにそれ?  作者: 下菊みこと


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ファミレスは庶民の味方

「ゆめ、そろそろ起きようか。お昼だよ」


「えー、もう昼かぁ」


「うん、もう十二時回っちゃったよ。そろそろお昼ご飯作ろう。…いや、朝ごはんの分もあるしいっそ外食してたくさん食べるのもアリだな」


夏希の言葉に即座に乗っかる。


「ファミレス行っちゃう?」


「安いイタリアンとかいいよね」


「ピザ!パスタ!ドリア!」


「いいねぇ、安いし早いし沢山食べよう」


「じゃあ行こう!」


どうせファミレス。とはいえ二人でお出かけなのでそれなりにおめかしはしていく。ちょっとだけ時間をもらって準備して、手を繋いで家を出た。


「あのファミレス近くだったよね?」


「そうそう、徒歩圏内」


「この辺栄えてて助かるよー。逆に栄えすぎてて車道がいっつも混んでるのが短所だけど」


「だねぇ。車より徒歩のが早いとかこの辺じゃなきゃなかなか無いしね」


「あー、はやくミートドリア食べたいなぁ」


どうでもいい話を展開しつつ歩く。足取りは軽い。安くて美味しいファミレスは庶民の味方だから。


「ふふ、着いたよ」


「やっぱり近くていいねぇ」


二人で入ってテーブルに案内される。二人でお腹いっぱいになるくらい沢山のメニューを頼んで、食べまくる。


「いただきます」


「いただきます!」


手を合わせて、まずはピザから一口。


「んー、これこれ!」


「無駄なものが一切ないシンプルなピザって美味しいよねぇ」


「美味しいよね!」


美味美味と食べ進めて、ミートドリアにも手をつける。


「これが楽しみだったんですよ!」


「好きだねぇ」


「ここの定番だからね!」


お口の中で美味しさが弾ける。正直夏希のご飯が世界で一番好きだけど、ここのミートドリアはその次くらいに好き。好き過ぎるくらい好き。


「ふふ、全部合わせると二人でも結構ボリュームあるし焦らずゆっくりお食べ」


「はーい」


もぐもぐ食べる。美味しい。


「…んー、このパスタもやっぱり美味しいね」


「半熟卵のペペロンチーノ?」


「うん」


「夏希はそれがお気に入りだよね。来ると必ずそれは食べてる」


「バレてたか」


クスクスと笑い合う。穏やかな時間、美味しいご飯、幸せが渋滞していた。しかし、美味しいご飯の時間にも終わり来る。あれだけテーブルに並んでいたメニューは全て私と夏希のお腹の中に。


「じゃあ、お会計して出ようか」


「あ、夏希!今日は私が出す!」


「え、でも」


「いっつも夏希ばっかりはダメ!」


私がそう言えば、普段私に甘い夏希もさすがに折れてくれた。豪遊したとはいえ、格安なファミレスは庶民の味方。なんとかお財布が軽くなることは避けられた。


「ゆめ、ご馳走さま」


「うん、ご馳走さまでした!」


「帰りはちょっと回り道して散歩して帰ろうか。向こうから行くと雑貨屋があるんだ」


「え、行こ!」


「うん」


再び手を繋いで、私達は歩き出す。

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