そして夜が来る
「じゃあ、そろそろ夕飯の支度しなきゃね」
「私も手伝うー!」
「じゃあ野菜切ってくれる?今日は具沢山のお味噌汁にしよう」
「豚肉も入れて豚汁は?」
「ああ、それもいいね。じゃあそうしよう。メインはハンバーグオムライスにして…あとは温野菜サラダいいかな」
今日のメインも決まったところで、二人でキッチンに立つ。不器用な私だけど、夏希に教えてもらって野菜を切ったり使った調理器具を洗ったりとお手伝いをする。
「うーん、いい匂い!」
「はい、ゆめ。豚汁の味見よろしく」
「はーい!…うん、美味しい!」
「ふふ、それは良かった」
にっこり笑う夏希。こうして過ごせる時間が幸せだなぁと思う。
「さあ、準備もできたし盛り付けをして食べようか」
「はーい!」
盛り付けもお手伝いして、テーブルまで二人でご飯を運んで席に着く。
「じゃあいただきます!」
「いただきます」
まずはハンバーグオムライスから、早速一口食べる。
「んー、トロトロ具合が絶妙!最高に美味しい!」
「ゆめの手伝ってくれた豚汁も美味しいね。ゴロゴロ入ったお野菜が良いね」
やっぱり夏希と二人で作ったご飯は最高に美味しい。食べつつ、他愛ない会話も楽しむ。
「今日はデート楽しかったね」
「うん、すごく楽しかった。ゆめの職場での様子も少し見えたし」
「ふふ、結構上手くやれてるよ」
「安心したよ。でも無理はダメだからね」
「わかってるって」
夏希の優しさにほっこりする。心配してもらえるのは嬉しい。そうこうしている間に、ご飯も食べ終わった。
「んー、美味しかった!ご馳走さまでした!」
「ご馳走さまでした。ゆめ、美味しかったよ」
「ふふ、二人で用意するとやっぱりいいね」
「そうだね、片付けも二人でしちゃおうか」
「はーい!」
夏希が食器を洗って、私が拭いて片付ける。そして、それが終わるとお風呂を沸かした。
「ねえ、ゆめ」
「なあに?」
「今日も…しよ?」
突然のお誘いにびっくりする。でも、求められるのは嬉しい。
「うん、いいよ」
「じゃあ薬用意して待ってるね」
「うん」
そして、お風呂に入って薬をもらう。夏希がお風呂から上がってくるタイミングを見計らって、お薬を服用した。
「ゆめ、お待たせ」
「うん…」
「…もう、お薬効いてきた?」
「うん、夏希…早く」
「ふふ、かーわいっ」
お姫様抱っこで、寝室まで連れて行かれる。
「今日も楽しもうね」
「…うん」
なんだか、とっても恥ずかしいけど期待しちゃう私がいる。
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