カーテンから朝日が差し込む日
「おはよう、ゆめ」
「んん…夏希、おはよう」
朝、カーテンの隙間から朝日が差し込む。伸びをしてベッドから起き上がる。夏希が優しく微笑んでいた。
「ゆめ、お風呂沸かしておいたよ。入っておいで」
「はーい」
「僕は朝ごはん作ってきちゃうね」
こういう清々しい、優しい朝を迎えるのにももう慣れた。いつもひとりぼっちで朝を迎えていたのが嘘みたいだ。
「ふんふんふーん」
お風呂で、身体を洗う。シャワーで流そうとして、昨日のことを思い出した。
「…は、恥ずかしい」
気持ち良かったけど、すごく恥ずかしかったな。
でも不思議と、普通にシャワーとして使う分にはやっぱり変な感じはしない。思い出して恥ずかしいだけ。
夏希とのえっちだから、すごく気持ち良かっただけなんだなぁ。
「…ふう」
身体を洗い終わると、お風呂に浸かる。優しい温度が心地良い。入浴剤の香りでとてもリラックスする。
「気持ちいい…」
今日は休みだ。明日まで休みだから、えっちももちろん満たされるけどそれ以外のこともしたい。
夏希と一緒に…デートとかしてみたいな。
デートするならどこに行こうか。
「…夏希とはいつも一緒にいたからなぁ」
夏希と行ったことのない場所の方が少ないくらい。でも、せっかくのデートなら目新しいところに行ってみたいなぁ。
いや、いっそ映画もアリかな。映画館は何度も二人で足を運んでいるけど、見たことのない新作映画なら楽しいよね!
お風呂から出たら夏希を誘ってみよう!
「そうと決まれば、そろそろお風呂から上がろうかな」
お風呂から出て、着替えて髪を乾かして整える。
「夏希ー、お風呂でたよー」
「おかえり、今朝ごはんできたよ」
「わーい!あ、今日は洋風だ!」
パンケーキとスクランブルエッグ、ベーコンにトマトスープ、サラダとデザートのバナナ!
「たまにはこういうのもいいかなって」
「うん!いつもの朝食も大好きだけど、こういうのもすごくいいね!」
席について、さっそく食べる。
「いただきます!」
「いただきます」
一口食べて、頬が緩む。
「んー、美味しい!」
「それは良かった」
美味しくてパクパク食べてしまう。そんな私を嬉しそうな表情で見つめる夏希。
「ゆめのために作ってるから、喜んでもらえると嬉しい」
「ふふ、夏希ありがとう!大好き!」
私がそういえば、やっぱり夏希は嬉しそうに笑った。
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