ヤンデレとは?
「えーっ!?ゆめちゃん先輩彼氏さんと同棲してるんですかぁ!?」
「そうなんだよー」
「彼氏さんと上手くいってないって愚痴ってませんでしたっけ?」
今日からまた仕事。お昼の休憩時間、私を慕ってくれる後輩の里奈ちゃんに同棲の報告をした。
「それが…その人と別れまして…」
「へあ!?」
「落ち込んで自棄酒した私に付き合ってくれた幼馴染と…次の日にですね…付き合いました」
「幼馴染!?超ロマンチックー!」
キャアキャアと盛り上がる里奈ちゃん。可愛い。
「ゆめちゃん先輩の幼馴染さんってどういう人ですか?ずっと仲良し?」
「仲良し仲良し。いつも一緒に育ったよ」
「へー、たくさんお話聞きたいですっ!」
キラキラした目を向けてくる里奈ちゃん。こういう無邪気なところが大好きなんだよなー。
「小さな頃からずっと一緒でね、お互い親が忙しくて。二人で寄り添って生きてきたんだ」
「へー」
「なんならしょっちゅうご飯おごってもらってた」
「そうなんですね!」
「なんかね。私今まで気づいてなかったけど、両家の両親も私たちはいつか結婚するものだと思ってたらしいよ」
里奈ちゃんは目を輝かせる。
「わあ!純愛じゃないですかぁ!」
「でも、私たち別に恋愛感情はまだ無くて」
「…はて?」
こてんと首をかしげる里奈ちゃんは可愛い。
「その…ね」
「自棄酒…あ、あー!うんうん、でもそういう始まりもアリですよね!」
「そ、そうだよね!その彼…夏希っていうんだけど、夏希ったらその日はシリアスにならないように朝から冗談ばっかり言って」
「へえ!」
ワクワクした目を向けられたので話す。
「私の手に手錠かけたりとか、監禁するとか言い出したりとか」
「…?」
「そうそう、その時の部屋がそのまま私の部屋になったんだけど。元々私が泊まりにきた時のために家具とか服とか揃えてくれてたんだよね」
「…???」
「それと、来年籍入れようって話になってて。付き合い始めたのと同棲が始まったのは一昨日なんだけど、昨日もう婚約指輪を買っちゃって。まあ届くのは来月なんだけど。あと近いうちに結納と結婚式の予約とかも…」
そこまでいうと里奈ちゃんがくわっと目を見開いた。
「ゆ、ゆめちゃん先輩ストップー!」
「ど、どうしたの。里奈ちゃん」
「その!あの!ゆめちゃん先輩の幼馴染兼彼氏さんを悪く言いたくないんですけど!」
そう前置きして里奈ちゃんは言った。
「彼氏さん!ヤンデレさんではありませんか!?」
ヤンデレとはなんぞや。
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