君が悪いんだよ
R18でムーンライトノベルズ様に投稿しているものの該当シーン削除バージョン。いちゃらぶしてる二人をR15くらいにしてお届けしたかったんです、すみません!よろしければぜひともお付き合いください!・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「うぇーい!どんどん酒もってこーい!」
「酔っ払いめ…」
「ひっく…」
「…はぁ。まったく。僕の気持ちも知らないでさ。のんきだよね」
「んー?」
幼馴染をおぶって、帰り道を歩く。
まーた僕の幼馴染は、僕の知らないところで僕の知らない男に惚れて。
そして、僕の知らないところで振られた。
「…ほ、他の男のところになんて…行くなよ」
ずっとずっと好きだった。
…臆病な僕じゃ、手が届かないけど。
笑顔が可愛くて、誰にでも優しくて、そのくせちょっと僕の扱いが雑で。
「僕なら、大切に…するよ?」
「ぅー?」
「…酔ってる君にしか、言えない、けど、でも…本当に好き」
お金ならある。両親は資産家で、一人息子の僕はすでにある程度生前贈与は受けている。
家もある。土地もいくつか贈与されたので、それなりの土地を選んで君のために家を建てた。君の憧れの白亜の城…なんて無理だけど、君の好きそうなイメージの家を建てたんだ。テレビを見て、芸能人の家の紹介コーナーでいいなぁってこぼしてたよね。そんな家だよ。
家具だってね、君の好きなシリーズを揃えたよ。君に喜んでほしくて。
ねえ、だから。
いい加減、連れて帰っていいよね?
「…ふふ、おうちにかえろーね」
「んー…」
「あんなおんぼろアパートの方じゃなくて、僕たちの愛の巣だよ」
「うん…」
「うん、って言っちゃったね?じゃあ、僕、悪くないよね?」
だって。だって、ずっと好きだった。だから、だから。
「ちゃんと、僕のモノになろうね」
「んん…」
無防備な君を、今度こそちゃんと捕まえる。
そうだよ、放っておいたからいけなかった。
君がフラフラ他の男のところになんていかないよう、ちゃんと捕まえてあげるから。
「好き、だよ」
「…ん」
…もう、他の男なんて見ないでよ。
神の子扱いされている優しい義兄に気を遣ってたら、なんか執着されていました
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