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女神さまにお願い

「すみませーん。治療してもらいたいんですが」


女性の声が教会に響いた。

次の日も一人、また一人と毎日誰かしら来るようになった。最初は少し警戒して訪れる人がほとんどだ。


「おい、本当に治してもらえるんだろうな?こんなに安く?」


教会の中に入り、キョロキョロ辺りを見回す男性。がっしりとした体つきで、背中に大剣を背負っている。肩に包帯をぐるぐる巻かれていた。


「最初は疑っていたけど、町の人に聞いたから大丈夫よ」


茶色いローブを被り、大きい杖を持った女性が男性に寄り添っていた。


「座ってもらっていいですか」


ぼくは男性に長椅子に座るように促した。

何だか疑いの目を向けられているけど・・。


「料金は一律で銀貨2枚です。心配しなくても大丈夫ですよ」


ぼくは笑顔で話す。


「実は・・怪我の治りが遅くてな・・隣町のミルドスで治してもらおうと思っていたんだが、ここでも治せると聞いたから」


思っていたより傷が深いらしい。

動けないと仕事が出来ないので、このままだと金銭的に苦しくなる為治療に来たみたいだった。


「すぐ終わりますよ」


ぼくは意識を集中した。


『癒しの女神よ我に力を与えたまえ・・ヒール』


淡い光が、傷の部分を包んでいく。傷がみるみる癒えていった。


「おお!痛くない!」


男性は恐る恐る肩を動かした。包帯を外すとキレイな皮膚が見える。


「こりゃすげえ!疑って悪かったな」


ぼくは銀貨4枚を受け取った。


「あの・・ちょっと多いんですけど」


「気持ちだよ、気持ち、とっときな!」



**



「むう~」


患者が去ってから、アリスが頬を膨らましていた。どうしたのだろう。理由を聞いても「何でもない」って言って教えてくれない。何でもない訳ないのだけど。


「グリーンばっかりずるい」


アリスが呟いた。


「ん?何が?」


「何でもない」


何でもいいけど、機嫌を直してほしい。アリスはもくもくとお掃除をして、畑仕事をしていた。


「ぼくが何か悪い事をしたのなら謝るから!」


「グリーンは何もしてない。ちょっと私がイライラしてるだけよ」



*****



私は、自室のベッドの上で私は毛布にくるまっていた。分かってる。グリーンは良い事をしているって。私が何にも役に立っていない気がして、イライラしているの。

だけどこんな事言えるわけないじゃない。


「私って心の狭い人間だったんだなぁ・・」


ベッドで毛布を握って顔をうずめた。

私も魔法が使えたらなぁ。


「グリーンばっかりずるいです。女神様、私にも何か力を下さい」


私は両手を組んで、初めて自分の事をお祈りしてみた。

何だか段々欲張りになっている気がするけど、気のせいだろうか?




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