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グリーン治療院

開店前の時間、ぼくはアリスと、シルビアさんに聞いてみた。


「お店の名前どうしようか。今更だけど」


「そういえば、決まっていませんね」


「グリーン治療院っていうのはどう?わかりやすいと思うわ」


アリスは観葉植物に水をあげていた。


「それ、そのまんまじゃ・・」


アリスはここで一緒に働くことになった。軽い怪我や体力回復などはシルビアさんが、大怪我はぼくが担当することになった。最近お客さんが増えてきたこともあり、アリスは待っているお客さんにお茶を出したりしている。お会計もアリスが担当だ。


最初アリスが来たときはどうしようかと思ったけど、今では来てくれて良かったと思っている。毎朝植物に水をあげているアリスにぼくは、思わず見惚れていた。



**



「あれ、シスター最近見かけないと思ったらこっちに来ていたんだねぇ」


待合所の椅子に座っているお婆さんが、アリスに声をかけた。


「すみません。教会は辞めてしまいまして、こちらでお手伝いすることになりました」


アリスはお婆さんにお茶を渡していた。


「夫婦水入らずでお仕事か。いいねぇ」


白髪交じりの中年男性が笑いながら言う。


「ち、違いますよ」


ぼくは慌てて否定した。夫婦って言われると何だか恥ずかしい。恋人でもないのに。ぼくとアリスは顔を赤くしていた。でも何だか悪い気がしない。

シルビアは杖を持ち、中年男性の足に必死に回復魔法をかけていた。


「グリーンさん、終了です・・」


「あれ、魔力尽きちゃったか。じゃあ奥で休んでいてね」


普通の人はあまり魔力量が無いらしい。ぼくの魔力量は一般の人よりも多いらしいとシルビアさんが言っていた。魔力が尽きると怠くなるし、酷くなると頭痛がしたりする。シルビアさんは奥のベッドで休んでいた。見た感じ5人くらいヒールをかけると限界みたいだった。


「私も以前は、回復魔法いいな~って思ってたけど意外と大変なのねえ」


アリスはシルビアさんにお茶を持って行った。最近は仲良くやっているようだ。町では魔力回復用のポーションが売っているらしい。飲むと少しは体調が楽になるかもしれない。値段が高いのでそれほど買えないものだけど。念のため数本買っておくかな。


「値上げもしないとなんだよね。いつからにしようか・・」


色々決めなきゃいけないことがあった。お店の名前と、値上げすることと、お店のレイアウト・・使いやすいように配置を考えないと・・。



**



「ここだよ。グリーン治療院は」


いつの間にかお店が、町の名物の様になっていた。人々が物珍しそうに店の外観を見て行く。普通のお店なんだけど如何してなんだろう。最初は人が集まってくるから驚いていたけど、最近では慣れてきた。


お店の名前を決めようとしていたら、お客さまが言っていた「グリーンの治療する治療院」が縮まって、「グリーン治療院」と呼ばれるようになってしまった。


「別にいいじゃない。グリーン治療院でも。分かりやすいし」


「そっか、それもそうだね」


親しみやすい名前ならそれでもいいか。結局アリスが考えた名前が定着しちゃったな。


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