第三王子殿下と結婚
これにて完結です。ここまでお付き合いいただきありがとうございました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
婚約してからずっと、結婚式のために準備を進めてきた。
そして、サミュエル様とも愛を育んできた。
それが今、報われようとしている。
「さあ、誓いの言葉をどうぞ」
「はい。行こう、アンナ」
「はい、サミュエル様」
この国では、結婚式は教会の奥で神様の像に向かって誓いの言葉を二人で述べる形だ。
結婚式は、神様への誓約。
神父様と極近しい家族の見守る前で、神様に誓う。
「本日、僕たちは神様の御前で結婚の誓いをいたします」
「今日という日を迎えられたのも私たち二人を守ってくださった神様、そして支えてくださった家族のおかげです」
「これからは二人で力を合わせて苦難を乗り越え、喜びを分かち合い、 国に尽くしていくことを誓います」
「未熟な私たちではありますが、どうか末永く見守っていただければ幸いです」
「これからも、よろしくお願いします」
神様に誓う。
そして、神父様の言葉を待つ。
「では、神の御前で誓いのキスを」
サミュエル様と向き合って、見つめ合う。キスを待って目をつぶっていると、唇に柔らかな感触がした。
ずっとずっと続くんじゃないかと錯覚するほど、心が満たされる長くて短い時間。
やがてゆっくりと唇が離れていくと、私も目を開ける。
目の前で、サミュエル様が優しく微笑んでいた。
目眩がするほどの幸せを感じる。
「これで結婚は成立しました。神も祝福していらっしゃいますよ」
書類も神父様に提出済みなので、これで晴れて私とサミュエル様は夫婦になった。
その後は教会がプロデュースしたお神輿に乗って結婚パレードを行ったり、今度は王宮で披露宴を行ったりと忙しい一日になった。
けれど、この忙しさはこれから先の幸せの象徴。
そう思うと、とても充実した一日になった。
「アンナ、今日は一日お疲れ様」
「サミュエル様こそ、お疲れ様でした!」
「これからは、僕たちは正式に夫婦だね」
「はい」
「アンナ、愛してるよ」
そう言ってキスをするサミュエル様。いつもみたいな頬へのキスではなく、結婚式の時のような唇へのキスにドキドキする。
「サミュエル様、私も愛してます」
「ふふ、嬉しい」
これからもきっと、この幸せが続くと信じて。私はサミュエル様に抱きついて、身を任せた。
最後までお付き合いくださりありがとうございました!皆様のお陰でなんとか完走できました!.°(ಗдಗ。)°.
よかったら他の完結作品もよろしくお願いします!・:*+.\(( °ω° ))/.:+




