元気になりました!
「よし、今日から仕事復帰!!!」
今の今まで怪我の治癒と落ちた体力を回復するリハビリとで忙しかったけど、いよいよ仕事に戻れます!
身体に跡は残ってしまったけど、もう痛くないし体力は元通り!病気もなく元気だし、精神的にも落ち着いた。
これからはまたサミュエル様とずっと一緒にいられるので、楽しみです!
「サミュエル様、失礼します」
ドアをノックして、部屋に入る。サミュエル様を見ればまだ寝ている。
カーテンを開けて日の光を部屋に入れれば、サミュエル様は自然と起きた。
「んん…」
「おはようございます、サミュエル様」
「!」
パッと笑顔になるサミュエル様は可愛らしい。
「おはよう、アンナ!本当にもう大丈夫なの?」
「はい、ばっちり元気です!」
「よかったー!」
「では、身支度を整えましょう。洗顔用の水とタオルです」
「はーい!」
サミュエル様の身の回りのお世話をするのも懐かしい、そして嬉しい。
「顔洗ったよー」
「では、着替えを致しましょう。今日はこちらのお洋服でどうでしょうか?」
「うん、それにする!」
「ではお手伝い致しますね」
着替えを手伝って、次に髪を梳かす。
「はい、ではお着替えも終わったので髪を梳かしましょう」
「うん!」
サラサラの髪を梳かすのもすっかり久しぶりだ。でも、相変わらず櫛通りは良い。
「サミュエル様の御髪はいつも綺麗ですね」
「そうかな」
「はい。とても素敵です!」
「えへへ。ありがとう、アンナ。アンナも素敵だよ」
「まあ!サミュエル様ったら!」
いつのまにかお世辞まで上手になってしまったらしい。でもそんなサミュエル様も可愛い!!!
「では、準備も出来ましたから朝食にしましょうか」
「そろそろ届くかな」
「はい」
サミュエル様と話していたら、朝食が届いた。サミュエル様は優雅に、ペロリとすごい量を食べる。サミュエル様の食事量は結構多いと思うのだけど、全然太らない。食べた分はどこに消えてるんだろう。
「ご馳走さまでした!」
「はい、では食器を下げてきますね。その間に今日のお勉強の準備、お願いしますね」
「はーい」
食器を下げて、サミュエル様の部屋に戻る。途中、顔見知りのメイドたちから最近見てなかったけど大丈夫かと心配された。本当のことは言えないので、ドジをして怪我をしたとだけ伝えて大丈夫だと言っておいた。
「サミュエル様、ただいま戻りました」
「入っていいよ」
ドアをノックして、返事をもらって部屋に戻る。サミュエル様はもうお勉強の準備はできていて、その後はお勉強を勤しんだ。そして頑張った分褒めてといつもの倍は甘えん坊さんになっていて本当に可愛らしかった。
サミュエル様を甘やかすのはとても心の健康に良い。仕事に戻れて本当に良かったと心から思った。




