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【長編版】病弱で幼い第三王子殿下のお世話係になったら、毎日がすごく楽しくなったお話  作者: 下菊みこと


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今日一日の振り返り

お風呂に浸かって、今日一日を振り返る。


「すごくいい日だったなぁ」


メイドたちが、少しずつ第三王子殿下に話しかけてくれるようになった。


第三王子殿下は、その変化を良い方に受け止めてくれた。笑顔で返事を返して、とても楽しそうにしている。


「お兄様方も良かったよね」


お会い出来ただけでなく、短い間とはいえ言葉を交わせた。これは愛情を欲している第三王子殿下にとってすごく良いことだと思う。


「ただ問題は…私がめちゃくちゃ緊張することかなぁ」


やっぱり第三王子殿下と違って第一王子殿下と第二王子殿下はもう大人だし、なんか緊張する。胸焼けしそうになる。うん。


「これからも多分遭遇は続くんだから、早いところ慣れていかないとなぁ…」


まあ、頑張ろう。


「…ただ、第三王子殿下の咳…心配だな」


そう、それが一番心配だ。お薬もあるし大丈夫だと思うけど。


「とにかく、まずは体力作りだよね」


体力さえつけば、病気だってきっと良くなる。


「きちんと眠ってくれているはずだし、ご飯はちゃんと食べてる。お散歩で陽の光も浴びてるし、マッサージもしてるし…少しずつでも、きっと変わるよね」


第三王子殿下は素敵な方だ。優しいし、可愛いし、素直だし。だから、健康になって誰よりも幸せになってほしい。


「…ふう、のぼせちゃう前に出よう」


とりあえず、これ以上考えてもしょうがないのでお風呂を上がる。身体を拭いて、服を着て、髪を乾かして布団に潜る。


瞼を閉じても、思い浮かぶのは第三王子殿下のことばかり。


明日はどこまでお散歩にお連れしようか。明日はどれだけ字を書けるようになるだろうか。算数はいつから教えようか。明日もいつものように微笑んでくれるだろうか。


「おやすみなさい…」


はやくまた明日、第三王子殿下に会いたいな。

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