表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【長編版】病弱で幼い第三王子殿下のお世話係になったら、毎日がすごく楽しくなったお話  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/95

第三王子殿下を起こす

今日は朝からすっきりと目覚めて、朝の支度を済ませ第三王子殿下の部屋へと急ぐ。


「おはようございます、第三王子殿下」


「んん…」


「朝ですよ、起きてください」


私の言葉に、目を覚ました第三王子殿下。


「おはよう、アンナ!会いたかったよ!」


「ふふ、おはようございます。私も第三王子殿下に会いたかったですよ」


「今日もよろしくね!」


「こちらこそよろしくお願いします」


すっかり目を覚ました第三王子殿下。お話をしながら歯磨きや洗顔、着替えをお手伝いして、髪を整えた。


「よし、今日も最高に可愛い…かっこいいですよ、第三王子殿下!」


「本当に?ふふ、嬉しいなぁ」


「さあ、朝御飯にしましょう」


「今日の朝食は?」


「パンケーキとベーコンと目玉焼きですね。あとはサラダ、野菜のスープとデザートのバナナもありますよ」


にっこにこだったのが嘘のようにしゅんとする第三王子殿下。


「…サラダかぁ」


「苦手なものはあーんして差し上げますから、ね?」


「んー…わかった。頑張る」


「第三王子殿下、偉いです!」


そして朝食が部屋に届く。


「いただきます」


「では第三王子殿下、あーん」


「あーん」


第三王子殿下にあーんしてサラダを食べさせる。


「美味しいですか?」


「…野菜の味。でも、アンナがあーんしてくれるから大丈夫」


可愛い。第三王子殿下が可愛い。


「アンナは朝食は?」


「まだです。食べさせ合いっこってお話だったので…」


「アンナ大好き!持ってきて、食べさせてあげる!」


「では、第三王子殿下が食べ終わりましたらお願いしますね」


「うん!」


そして第三王子殿下にあーんして、苦手なものを食べ終わったらあとは自分で食べてもらった。そして、今度は私があーんしてもらう。あーんは全部食べ終わるまで続いた。


「アンナ、美味しかった?」


「はい、ご馳走さまでした!とっても美味しかったです!」


「それは良かった」


食事も終えて、食器をメイドたちに下げてもらう。


「今日はまずは何をしましょうか」


「お散歩に行きたいな!天気もいいし、窓から入る風も気持ちいいし!」


「では、お散歩に行きましょうか」


「またお庭で花を見てもいい?」


「もちろんです!今日は昨日より時間を増やして、楽しみましょうね」


私がそう言えば、第三王子殿下は目を輝かせる。


「うん!薔薇もいいけど、もっと色々な花も見たいな!」


「では、今日は昨日の反対側に回って見ましょうか」


「うん!どんな花が咲いてるかなぁ…楽しみだね!」


「ふふ、そうですね」


そして私は、第三王子殿下をまたお姫様抱っこしてお散歩に行くことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ