表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王復活目録  作者: わか3
カシワ村編
27/128

27話 次の目的地


「さっきも言ったでしょ。カシワ村は自給自足で暮らしてて王都にはあんまり作物とかは輸出してないの。だから王都から見たらカシワ村はなくなっても特に問題はない。だから王都の騎士団は動かない。なら何でこんな村に王都の研究者のクロードさんは来たの?」

「それは…カシワ村の近くにゴブリンが群れをなしてるって噂を聞いて…」

「ゴブリンなんて別に珍しい魔物でもないでしょ。ゴブリンくらいなら村か離れたところにもいるし」

「その、クロードさんは……」

「クロードさんは?」


 まずい…エルカさん結構鋭いところついてくる。このままじゃまずいかも…。どうにかクロードさんのことを誤魔化さないと。でもどうやって。うーーーん………………。


「えっとー……そう!変人なんです!!!」

「へ??」


 何言ってるんだ私!?流石にそれは無理があるでしょ!とにかくもう、上手く誤魔化すしかない!


「はい!クロードさんは軍が介入しない案件を独自に調べるんです!クロードさん強いのに軍に入らずそういうことしてるんですよ!!」

「何でわざわざフリーで?」

「クロードさんは軍とかの厳しい規律とか苦手らしいんですよ!だからフリーで興味のある魔物について独自で調査してるんです!」


 私自身何を言ってるのか混乱して来た。思いついたことを頭を通さず口から溢れ出す。私変なこと言ってないよね??


「なるほどー。確かにイケメンは変人が多いって言うけどクロードさんもそうなんですね」

「そう言うことです!」

「へぇ、俺が変人か。周りから見たら俺はそう見えてたのか」

「ク、クロードさん!?い、いつからそこに…」

「お前が俺が変人だって言い始めた辺りからだな」

「ほぼ最初からじゃないですかぁ…」


 まさかほとんどクロードさんに聞かれていたとは……。後でめちゃくちゃ怒られるかもしれない。でもエルカさんは多分、きっと納得してくれたよね!


「あら?エルカちゃんにリリィさん、それにクロード様まで。皆さんお集まりでどうされたんですか?」


 私たちが話してると後ろからレナさんが飲み物を持って帰って来た。ありがとう!レナさん!このままじゃすごい気まずかった。


「あ、レナ。ちょうどいいところで戻って来たね。リリィちゃんが弟くんについて聞きたいんだって」

「ノアについて?別に構いませんが、リリィさんにノアについてお話ししましたか?」

「あぁ私が教えてあげたの。リリィちゃん街について聞きたいみたいで、それで弟くんについて教えてあげたの」

「そういうことだったの」

「私街のこと何も知らないから少しでも話を聞きたくて」

「へぇ、お前街に弟がいるのか」

「はい。私といっこ年下であまり弟って感じじゃないんですけどね。私よりもしっかりしてるし」

「そういえば何でレナさんの弟さんは街にいるんですか?」


 レナさんの弟さんが街にいるのに、どうしてレナさんはカシワ村にいるのかちょっとだけ気になってた。さっきエルカさんが言ってたみたいに弟さんは魔法を使えて兵隊として街にいるとかかな?


「ノアは街に出稼ぎに行ってるの。でもノアは優秀で今では自分のお店をもってるらしいの。よく手紙と一緒にお金を送ってくれるんだけど、少しは自分のためにお金を使って欲しくてってごめんなさい!関係ない話しちゃったわね」

「いえいえ!弟さんと仲がいいんですね」

「もちろん。たった1人に弟だもの」

「レナは弟くんのこと大好きだもんね〜」

「…………」

「クロードさん?どうしたんですか?」

「いや何でもない。それより俺たちは街に行きたいんだが、この村から1番近い街は何処だ?」


 どうしたんだろうクロードさん。何だか神妙な顔してたけど。何もないならいいんだけど、さっきのこともあるしクロードさんはクロードさんで何か考えてんだろうな。きっと私なんかじゃ分からないほどのことを。


「あ、そこがノアがいる街なんですよ」

「そ、だからレナに弟くんのこと聞いてみたらって思って」

「なるほど。そう言うことだったんですか」

「ここからその街まで大体どのくらいかかる」

「そうですね…。地図とかってありますか?」

「ああ、あるぞ」


 そう言うとクロードさんが懐から地図を取り出す。カシワ村まで送ってくれた行商人さんから買ったものだ。


「少し借りますね。…ってこの地図結構昔のやつですね。これどこで買ったんですか?」

「行商人から買ったんだが、これ古いのか」

「そうですね。10年くらい前のやつで今とは変わった場所があるんですが…」

「クソッあのジジイ適当な商売しやがって」

「最近多いみたいですよ。何も知らない人に売れ残った古い地図を売りつける商人が」

「あはは…見事に騙されちゃいましたね」

「ま、まあとりあえずこの地図でもそこまで大きな問題はない、はずです…」


 歯切れが悪そうにレナさんが呟いて、近くにある机に地図を広げた。地図の右上の余白にはサナティクト王国と書いてあって、地図の中央に大きな円があってその中心に王都エルディアと書いてある。ここが王様のいる王都。最終的にはここに潜り込まなきゃいけないんだよね。


「ここら辺がカシワ村で、ここから1番近い街が今だとここら辺にあるヒスイ街ってところです」

「この地図だとヒスイ街はないみたいですね。あ、でもカシワ村はありますよ」

「カシワ村は昔からある村でね。逆に街の方は10年前に付近にあった村を吸収して、10年前よりも大きくなって名前も変わったって訳。このカシワ村は街に吸収されずに今も村として存在してるって訳」

「それでカシワ村からそのヒスイ街までどれくらいかかる?」

「そうですね…。馬とかだと2日くらいで着くんですけど生憎、家畜の方は全滅でして…」

「だとすると歩きか…」

「それだと5日ぐらいかな。でもその道中に魔物が多く生息してて結構危険だよ。安全に行くなら2週間後くらいにヒスイ街から行商人がくるからそれに乗せてってもらうのがいいかな」


 安全に行くなら2週間は足止めくらっちゃうけど、早く行くなら危険だけど5日で街に着く。私的には遅くなってもいいから安全に行きたいけど、クロードさんはどうするんだろう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ