22話 鬼達のこれから
「ま、こんなとこか。てか話しててアレだが、俺よくアイリスについてったな」
最初はアイリスのことを敵視してたがいつの間にか魔王親衛隊の四芒星になってた。いやなったというか周りが勝手に言い出したって方が正しいか。
「グガガガァ」
「あー…結局アイリスには最後まで勝てず仕舞いだったな。先にアイツがいなくなっちまったからよ」
「グガァ…グガガグガァァ!!」
「アイリスを復活させるだぁ?…俺もよこんなことは言いたくねぇが俺らは人間に勝ち目はもうねぇよ。俺の天龍斬も折れちまってる。あのアイリスでさえ勇者には勝てなかったんだ。アイリスに勝てなかった奴に俺らが敵うわけねぇよ」
そうだ。クロードが異常なんだ。アイリスが負けたやつに俺らが勝てる訳ねぇ。俺だって弱音は吐きたかねぇ。だが10年前の大戦で俺らは失いすぎた。クロードだって分かってるはずだ。アイツも魔力の源の角を半分折られてる。魔法が主体のアイツには痛すぎる。
「ガァァァ!!!グガァァ!!」
「おい!急に暴れるな!」
「グガァ、アァァ…」
「だから暴れるなって言っただろ。ほら傷が開いちまったじゃねぇか」
「アァァ!グルァァ!!!」
「お前…」
俺が負けるのを恐れて戦いから逃げるなんてらしくねぇって…。確かに俺らしくねぇな。昔の俺、それこそさっき話した時の俺は負けなんて恐れずに後先考えずに突っ走ってたな。いつから俺は自分が大事になっちまってたんだろうな。
「確かにそうだな。だがこのままじゃ負けるのも事実だなぁ。…もし、俺がアイリスを取り戻すって言ったらお前はついてくるか?」
「ガァ!!」
「もしかしたら死ぬかもしれねぇぞ」
「グルガァ!」
「ガハハッ!そうかそうか。じゃあお前の傷が治ったらまた特訓するぞ。とりあえずはここを離れるのが最初だがな」
「ガァァァ!!!」
10年間無駄な時間を過ごしちまったな。それにしても10年たった今になってクロードに会うとはな。それにクロードといた女。リリィつったな。アイツの気配なんかアイリスに似てる様な気がすんだが気のせいだよな。アイツに妹がいるとか聞いたことねぇし。そもそもリリィは人間でアイリスは魔人だしな。そういやぁアイリスの家族とかは聞いたことねぇな。魔人だから親はいるよな。まぁ俺らは何かと訳ありだしアイツも何かあんのかもな。クロードは知ってたりすんのか?ま、俺に難しいことはわかんねぇし、考えたところで時間の無駄だよな。
「ガァ!!?アァア……」
「おいどうした!ってお前…」
「うぅぅ…」
「ガハハ!!そうかそうか!お前もそこまで来たか」
俺らがこれからどうするかなんて知ったこっちゃねぇが、クロードが進んでんだ。俺らが止まったまんまってのはアレだしな。それにこいつもここまで育ったんだ。俺もさらに強くなるしかねぇ。




