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狐が鳴く月夜に嘆くわ伝説  作者: 謎の作家
森の門番への道 〜災い〜
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森の門番への道【遠隔疎通】

本日から、第二章開始です!

主に、狐宵の修行日記となります!!


いい忘れていたのですが、大天狗、大狐をそれぞれ 古の天狗、古の狐と書き換えさせていただいております!

把握よろしくお願いします。

|────大狐に連れられ、三人は(いにしえ)の天狗が待つ、古の森を抜けたところに位置する古の山、そこに天狗達配下は山頂には古の天狗は生息しているのだ。常人が普通に登っていけば十日とかかるような険しく人並みでは山の麓さえもいけないような場所だ。しかし、大狐は軽々しく山を駆け上がっていく。その後を追いかけ狐宵一同も並外れた脚力で

必死についていくが古の狐との間が開いていく。やっとのことで山頂に着く。そこには堂々たる姿で古の天狗が立っていた。


「ついたか、ふむ最初にしては早い方だな。予想では3日程かかるつもりだったが2日経たずに登頂するとは大したものだ。む、服装を変えたのかとても似合っているぞ」


毎度予想を軽く超えてくる娘に感心しつつ、新調した服装を着た狐宵の新鮮な姿を褒める天狗。狐宵は褒められ嬉しそうに、服を見せるようにその場でくるくると周り嬉しそうに見せていた。そんな姿を古の狐と古の天狗は優しく見ていていた。その姿は親そのものだった。


「古の天狗よ、其方も父親ではないか。私のこと早々に母親気取りするのかと言っていたではないか」


「ふんッ、弟子の成長を見守るのが我、師匠の役目だ。また娘の成長を褒めるのが我の役目だ」


「それを父親って言うのよ、素直じゃないわね」


素直じゃない古の天狗に古の狐は過去自分に母親気取りかと言われたのを覚えていたらしく問い詰める古の狐。その様子を見ていた狐宵はクスリと吹き出し笑いをしてしまう。そんな娘に天狗は向き合い何かを言おうとしたが諦める家族団欒としていた雰囲気から天狗は切り替えて狐宵に近づき上から見下ろし


「さて、これより始めるのは森の門番になるための修行だ。それは当たり前だが数多な苦難を越え厳しくも辛い日々が続くだろう。だが自身をなくすことはない、狐宵は凄いこだ。諦めずに日々の修行をこなしこの森の門番となってほしい」


狐宵に託す言葉を投げかけた古の天狗、その言葉に狐宵は頷く。


「さて、まず初めの修行会得してもらうのは我らも行使している「遠隔疎通」これは主に連絡手段に用いられる。狐宵も見たであろうお前の母親が月を見ながら呼びかけていたのを。まさにそれだ、遠くにいても意思疎通をすることができるようになる、お前が森を監視している時に何か異変があれば迅速に連絡せねばならぬ、それ故この術は一番初めに会得してもらう」


「遠隔疎通」それは、見覚えのある光景で、古の狐と共に温泉に行って帰路についたあの日に古の狐は満月を見ながらな呼びかけていたのでとても印象深かった。


「覚えているようだな、ならば話は早い。やり方だが精神を静め集中させ自分の思いを遠くに飛ばすのをイメージするのだ。初めはイメージが掴みづらいだろうがやっているうちにだんだんと掴めてくるだろう。習うより慣れろだ」


 漠然とした説明に驚きつつも、これが師匠なのだと割り切り目を頭精神を集中させる狐宵。その間に大天狗は空を飛び立つ


「狐宵の見たものを、遠隔疎通で飛ばすが良い合格した暁には次の場を教える」


そういい、古の天狗は空の彼方へと姿を消していった。修行を始めて長い時間が経っていたであろうか、気づけば三日ほどの月日が流れていた。中々感覚をつかめない狐宵に母親はうまく行かずにモヤッとした顔をする娘の前に立ち、狐宵の額に片方の前足を置き精神を集中させた。


「蟠りがあるようね…見えるかしら、心の中もやもやとした黒い塊が、探しだすのよその塊の中にある一筋の光を、それが思いを伝える一本の線よ」


古の狐の言葉を聞きながら想像する、次第に黒いもやもやとしたものの中に一筋の光が差し…。


「それよ!今の状況を遠くに飛ばすのをイメージしてあの天狗に伝えるのよ!」


今宵は、新月。月光などささない夜に無数の星々は光り輝きこの修行を遠くで見守っているかのようでと遠くにいるであろう、師匠に思いを届ける。瞬間どこからか声が聞こえてくる。


「合格だ、次の場所は水竜の湖だ。3日以内にくるといい」


「その様子はできたようね、よくやったわ狐宵。そのイメージを忘れないようにすることよ、遠隔疎通はこれからの人生で一番使うことになるはずだから。それで次はどこへいけばいいのかしら」


「はい!お母様!えっと…。3日以内に水竜の湖にこいと…」


水竜の湖、それはかつて生きていたとされる水竜、姿を見せるだけでも都市一つが水に飲み込まれるとされるほどの災害をもたす災厄の生物だった。湖は広大で水深もそこそこあり次行われる修行に最適だった。今の代は水竜が姿を現したという情報がないため修行場に抜擢されたのだろう。


「狐宵、次の修行をこなせたらとても森の巡回が楽になると思うわ。早速行くわよついてきなさい」


そう言い古の狐は風を切るような速さで山を駆け降りていく、慌てて狐宵たちはあとを追いかけ山を駆け降りていくのであった───

最後まで読んでいただきありがとうございました!

余談なのですが、ジャンル別で始めてこの作品がランクインしていたのを知りとても嬉しかったです!心より感謝しております!

今後もこの作品をご愛読していただければと思います。


知っているかと思われますが、大体18時に更新しているのでよければ覗いてみてください!

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