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狐が鳴く月夜に嘆くわ伝説  作者: 謎の作家
交じり行く世界歪みゆく均衡
45/53

狂いだす歯車

長らく間が空いてしまい、申し訳ありません!不定期ですが頑張って投稿していきます!

来週はお盆休みですし、もしかしたら投稿していけるかもしれませんのでよろしくお願いします!

めざせ、50話!!

────────鹿型魔物「フォレスディアー」との一戦交える一方で、悪式は冒険者協会に到着していたのであった。


「クソ…相手が悪かった、しかも格下冒険者に命令されて気に食わん」


「兄貴の言う通りでっせ、何とか一泡吹かせてやりたいですね」


先ほどの出来事に不満を抱いていた、ドンゴンガンは愚痴を漏らしながら冒険者協会を前についていた、扉を開けようとした時、ガンが悪い顔して提案をする。


「兄貴、いい話を思いつきましたぜ」


「おぅ、ガン聞かせてみろ」


それは、ある物を使った策略だったのだ。この策略が後に悪式、ましてや人間界全体を巻き込むきっかけになることになる。


「これです。魔法器、これに録画されている例の女との戦いを冒険者の前で流し、冒険者協会と冒険者たちを煽るです、新たな災厄の誕生と来たら冒険者協会は行動を起こすしかないだろう、それに感化された冒険者達は何かしら行動をするやもしれない、冒険者協会全体が動けばあの女もただじゃおかないだろう」


ガンの作戦は、魔法器を利用したものだった。魔法器は一部始終の出来事を録画するもの。これは証拠として利用する事もでき、その上流したい部分を切り抜き流したい部分だけを流すことができたため、一部始終を知らない他の冒険者や、冒険者協会を揺さぶるには最適な作戦だった。

それを、聞いたドンは不適な笑みを浮かべ「それは面白い」と呟き、冒険者協会の扉を開けた。


 冒険者協会が開き、誰が入ってきたのかとみなは気になり「悪式」に視線が集まる。悪式を目にした者達はため息をつくなり、悪態をつく者がほとんどだった。


「はぁ…またアイツらかよ」


「また、いらないことしてないだろうな…」


「私、あの人達嫌いなのよね…依頼の情報を盗み聞きされたし」


そんな罵声を聞き流し、悪式達は構わずズカズカと受付に向かう。受付嬢はどんな冒険者にも平等に接するのだが、悪式に限ってはさすがの受付嬢も対応も面倒なのだろう、苦笑で対応する。


「あ、悪式の皆様、お戻りなられたのですね。今回の成果をお聞きしていいですか?」


「今回の成果は…新たな災厄の情報だ」


「新たな災厄ですか!!!」


新たな災厄と言う単語に受付嬢は、思わず声をあげ冒険者協会に響き渡り冒険者達の目線が集まる。その目線を集めた時、悪式は振り返り作戦を決行する。


「おう、お前ら。新しい災厄の情報だ…これを見るがいい」


そういい、ガンが魔法器をおもむろに取り出し、魔法器を起動する。


「そ、そいつらを逃してやってくれないか!ここに足を踏み入れてしまったのは悪いと思っている!すぐにここから立ち去るから!今回は見逃してくれ!!」


「ニンゲン…次はない」


この少しの動画は、一見都合のいい部分だけを写したようにしか見えないが、他の冒険者や協会の人たちはそれを知る由もなく、大きく揺さぶるには十分だった。それに加え、例の噂の黒い狐の仮面の少女、鳴り響く鈴の音色に天から降りそぞぐ謎の声の正体が今、全てが明かされた。


 映像が終わった頃、あたり一帯はざわついていた。


「まだ、なりたてなら俺たちでもやれるんじゃないか?」


「いやでも、あそこの森は白金の冒険者しか入る事を許されないのよ」


「あいつを倒せば俺らも金持ちじゃないか…?」


受付嬢は皆に落ち着くように必死に促すが、落ち着くわけがなかった。ざわつきを察し、普段開かない2階の重々しい扉が開く。そこから出てきた人物とは冒険者協会の上層部の面々だった。協会長の「カザック」は拡声魔法「ラージボイス」を使い、冒険者たちに呼びかける。


「新たな災厄の出現に伴い、混乱をされていることでしょう。ですが、本来災厄とは人間の最大の敵です。ですので、個人の行動は許されるものではありません、この件は冒険者協会をあげて対処すべきものです。個人での勝手な行動を起こしたものは処罰対象となりますので、慎んでいただけると助かります。対処が決まり次第冒険者の皆様に、お知らせしますのでよろしくお願いします。「悪式」の皆様は会議室へお越しください」


そういい、上層部と悪式は奥の会議室へと姿を消していった──────


最後まで読んでいただきありがとうございます!!

またいつになるか、わかりませんが更新をおたのしみに!!

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