表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐が鳴く月夜に嘆くわ伝説  作者: 謎の作家
森の門番への道 〜災い〜
19/53

幻想を見抜く瞳孔

キャラ絵Twitter公開してます!!ぜひ、みてもらえればと思います!!

月影狐宵、焔、雫、古の狐のイラストを公開されてまーす!!

───────硬く、太い竹を難なく一刀両断して見せた師匠。薙ぎ倒した竹をさらに均等に細切れに編み合わせ簡易的な寝床を作って見せた。


「簡易的な寝床だが、三人寝るのには事足りるだろう。これからの修行の日々は長く、気が遠くなる日々だろう。しかし、これは門番になるための最重要の修行だ。挫折はしようとも心の刀は折ることなかれ。剣術と共に、己も成長するのだ。剣術の基礎とはお前の創造ですらどうにもできぬ。剣と向き合い、己とも向き合う。それが剣術の真髄だ。心せよ、そう言い忘れていたがこの竹藪を抜けた先には剣術を扱うものがいたと言う。そこに習いにいくのも良いだろうが、彼の者は我の配下外であることを忘れるな。それでは修行開始」


そういい、師匠は空の彼方へ消えていった。


 狐宵の固有能力「創造」それは、独自が持っている能力から派生して幻術を具現化することだった。水竜の加護を受け、水竜の力から派生して「蓮葉激浪」となり具現化された。つまり、剣術は積み重ねの業のため壱も知らない狐宵は「創造」が使えないため壱から始める必要があった。そのため師匠はそのことを狐宵に告げたのだ。


「剣術…奥深き物とは言いますが、無闇に剣を振るっても虚無を過ごすのも同義ですよね。何かの知識を得られる物があれば良いのですが…。そういえば、先ほどこの先に剣術を扱う者がいると師匠がおっしゃってましたね。はて…いくべきか迷いますね…」


無為に剣を振るっても意味がないと思った狐宵は、師匠の話にあった剣術を扱う者の元へ出向こうとするが、先ほどの鬼の里や、オークの里同様、古の狐、古の天狗の配下外ではないため敵対する恐れがあったのだ。そのため迷っていたが、このままでは何年かけても剣術は上達するどころかただ虚空の時間を過ごすことになる。狐宵の中で暫く葛藤していたが、迷っていては何も進まないことに気づき狐宵は踏み出す。


「迷っていては、何も進みませんよね。まずは出向くとしましょう。戦闘になったら立ち向かうのみです」


迷いを切り捨て、まずは出向くことにした狐宵一行は竹藪を抜け、木と木が打ち付け合う音がする方向へと耳を頼りに森林を掻き分け奥へ奥へと進んでいった。そこには、木刀と木刀を打ち付け合い稽古をしていた人型の生物がいたのだ。まずは観察をするため、妖狐の仮面をつけ放っている気配を抑え偵察することにした。

人型の生物は、背は不揃いだが性別は、人間同様「男」と「女」と分かれており汗水を流しながら稽古をしている。しかし、人間ではあり得ない速さと俊敏動きと反応と可動域を有していた。

稽古をしているその向こうには泰然自若の様に座り込む、男がいた。


「なぁ、気づいているか。あの茂みに潜んでいる者を。仮面で気配を隠しているようだが我の目は欺けぬ。本来なら、侵入した瞬間に詰め寄り命を断つところだが。今回ばかりは歓迎してみようではないか」


背中に鬼の刺青が入っており、手首に数珠を巻き、下には袴を履いている夜叉がこちらを見据えていた────

最後まで読んでいただきありがとうございました!

またの更新をお待ちください!


いいね、感想、ブックマークよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ