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狐が鳴く月夜に嘆くわ伝説  作者: 謎の作家
森の門番への道 〜災い〜
14/53

解き放りしは水災の幻術

本日も投稿できました!!よかった!!

水面幻歩完結です。今回はとっても短いです

────海神竜リバイアサンは狐宵と命約を交わし光の粒子化とし狐宵に宿る。禍々しい気配を帯びた狐宵は自我を失うことなく爆誕した。全ての光の粒子が狐宵に宿ってからしばらくし、閉じていた瞼を開き心配していた焔たちに向き直り、笑顔を見せる。その笑顔に安心して二匹は狐宵の元へ駆け寄った。


「大丈夫ですか!狐宵様!私、死んじゃうかと思っちゃいました…」


「ご無事で何よりです…狐宵様、以前に比べて雰囲気が変わりましたね…奥底に海神竜が宿ったことで何かが変わるのでしょうか」


心配する二人の頭を撫で安心させ、不安だったという焔に以前に比べ雰囲気や気配が変わったと指摘する雫。言わられた通り、体の奥底に今まで曖昧だった秘めた力があるのが今でははっきりと認識できる。


「今なら…私、できる気がします」


そういい、今まで練習のために使っていた浅瀬ではなくリバイアサンが出現した湖で水面歩行を試みる。


「奥底に眠る力、師匠の水面幻歩…今度こそいけます…」


深く深呼吸し、精神を落ち着かせ浮くことではなく水面を地面のように歩くことを想像す…また、リバイアサンと命約を交わすことで得た水竜の源、自分の力の根源は想像。水竜から宿し加護を具現化しこの場に顕現せしと想像する。


「水竜幻歩」


水面幻歩とは違い、海神竜リバイアサンと命約を結ぶことで行使できるようになる「水竜幻歩」水面を歩行すると共に、水面から海神竜の幻を展開し術を解き放つことができる。幻術を唱え、水面に足を浮かべ歩行する。師匠のように水面を歩き続けて……


「水竜顕現、蓮葉激浪」


幻で創造された水竜が水面から姿を現し、咆哮と共に周り一体に氷の蓮が咲き乱れ蓮から辺を呑み込まんとす波が発射され前方の木々は薙ぎ倒され壊滅した。その強さは歴然でまるで災害のようだった。近くで見ていた古の狐、天狗は予想以上の結果に一歩も動けずにいた。暫くしてから古の天狗は狐宵の元に近づく


「合格…だが、予想以上…、いや、予想外だ。海神竜様が姿を現したことでさえ予想外だというのに、狐宵に宿りしかもその加護を行使し幻術を放つとは…全く、お前はどこまで我らを驚かせれば」


「とにかく…狐宵、その力は確かにすごいわ、だけど見なさい貴方の幻術は災害級よ…使いどころを考えて、間違っても道を踏み外しては行けないわよ。……忠告はこれくらいにして、それよりよく成し遂げたわね。一時期折れそうだったけれど焔に雫のおかげで立ち直れたのは貴方達も偉かったわね。よくやったわ狐宵。私の自慢の娘よ」



母親からの忠告に師匠の唖然と戸惑い、そしてよくやったと褒められた狐宵は自分が持つ力を乱用しないと心にそう誓う。何はともあれ、水面を歩く修行をこなすことができた狐宵の顔は上手くいかずに挫けそうになっていた曇った顔とは違い成し遂げたという自分が初めて誇らしげに思えて自然と満面な笑みを浮かべていたのだった───

最後まで読んでいただきありがとうございました!

これにて水面幻歩改め、水竜幻歩編完結です!

次回は、「幻渡り編」開幕です!

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