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狐が鳴く月夜に嘆くわ伝説  作者: 謎の作家
森の門番への道 〜災い〜
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水竜の湖への狭間で

昨日は投稿できず申し訳ありませんでした!

最近忙しいので、また投稿できない日があるかもしれませんがご了承くださいませ!

───遠隔疎通の修行を終え、狐宵一同は天狗の峠を降りていた。その間で、遠隔疎通を使いこなす為に風の切る中遠隔疎通を使い古の狐と意思疎通をしていた


「中々、遠いのですね。あとどれくらいでしょうか?」


「遠隔疎通を早速使ってみたのね、うまく使えているわ。そうね、水竜の湖はここから遠く離れたところにあるから仕方ないわね。このペースでいくとあと1日くらいかしら。確か3日以内よね、ならば少し余裕があるわ休憩するかしら」


疾風の如く山を駆け降りていく狐宵たち、古の天狗に与えれた期間に余裕があったため大狐はしばしの休息を取ろうと提案する。その提案に狐宵は頷いて応じて、後ろをついて走っていた黒狐たちに遠隔疎通で呼びかけ少し休憩すると伝える。休息する為にスピードを緩め、森の中を歩いて探索し休息できるような場所を探すことにした。暫く探索するが森林の中霧がかかっていて周りがよく見えない場所だった。


「狐宵、周りは霧でよく見えないわね。でも、私たちには関係ないわ。目を凝らしてみなさい、暫くすると狐の目はどんな環境にも適応し始めるから」


そう言われ、目を凝らす…すると、徐々に視界の霧がだんだん晴れてきていつもと変わりない視界になった。当然の如く、霧は晴れておらず他者から見れば霧がかかっており一寸先も見えない状態だ。狐の目は特殊でどんな環境、どんなような景色にも適応することができるという特別なものだった。


「霧、つまり視界を遮断されるから敵からは私達の姿をくらませることができるわ。これからの巡回に役立つと思うわ」


母親からの助言に素直にコクコクと頷く、そんな狐宵に黒狐達は近寄り甘えようとしていた。家族として接するといいと古の天狗に言われた言葉を思い出し、一歩踏み出し黒狐達に近寄り頭を撫でる。黒狐達は気持ち良さそうにしすり寄る。


「かわいいですね…ん、おいで」


擦り寄ってきた黒狐達に心を許し、正座をし黒狐達に呼びかけた。それに応えるように黒狐達は狐宵の太腿に前を足を駆けるようにして頬を舐めたりと甘え二人の中壁はなくなり打ち解けていった。


その様子を側で見守っていた古の狐は配下達との壁を自分の力で破り打ち解けた娘の成長を感じて嬉しく思う。自分には決まった個体名はないが、二匹もいるのでやはり個体名を決めた方が便利なのではと思う古の狐。それを受け取った狐宵は二匹の黒狐を見て悩む顔をする。


「名前…ですか、よく見れば額にある狐火の紋様の色が赤色に水色にと色が違いますね…赤色の方は焔。水色の方は雫にします!」


名前を気に入ったのか、焔、雫は尻尾を振りさらに狐宵に甘える。狐宵は押され後ろに倒れてしまう。とても微笑ましい光景に古の狐はクスクスと笑いその場を楽しんでいた。焔、雫は狐宵に何かしらを語りかけようとしていた。


「狐宵様、素敵な名前をありがとうございます。私一生ついていきます」


「わ、私にも素敵な名前をありがとう…ございます、ずっと側にお使えしますね」


額に赤い狐火の紋様がついている焔、青い狐火の紋様がついている雫は狐宵の遠隔疎通を一緒にやっていた為遠隔疎通を使えるようになっていた。その出来事に古の狐は驚いた様子を見せる


「これが古の前より伝わる黒狐か…全く、娘もそうだが底がしれない実力を持っているというのか」


驚きつつやれやれといった感じを出す古の狐、その様子を三人は首を傾げてみていた。古の狐は切り替え、狐宵たちに試練を与える。


「そろそろ、ご飯にしましょう。もちろん食材はない、だから狐宵達には獲物狩りをしてほしいの。手段はなんでもいいわ、さ、行ってきなさい」


急な試練に戸惑いつつも森林の中を三人は駆け回り、速さを活かし猪に似た牙の生えた四足の動物を見つけ追いかけ回す。そして、雫と焔は挟み込むように回り込み進路、退路を塞ぐ、頭上から狐宵が…


「滅びの幻火舞」


知らないはずの幻術、それは黒色の狐火が炎炎と燃え舞をまうように対象を覆い命を燃やす。四足の動物は命を焦がされ絶命する。食料を確保した三人は喜びあい和気藹々としていた。

 しかし、古の狐だけは目の前で起きた場面に言葉にならず黙り込み空を仰ぎ古の天狗に遠隔疎通を送る


「天狗よ、これは長年びくともしなかった歯車が動き始めたのかもしれないわね、今の見ていたかしら」


「あぁ、あれは我もみたことない幻術…。我らはついに終止符を打てる時が来たかもしれぬな」


その会話は狐宵達には届いておらず、獲った獲物を担いで褒めて欲しそうに駆け寄ってくる狐宵達にをそれぞれ尻尾で撫でる。今宵は、初めての獲物で食を済ませ一日を終えるのであった───

読んでいただきありがとうございました!


黒狐達の名前が決まりました!ほむら、しずくとどちらも女の子です!

ほむらは元気な性格で甘えん坊、しずくは少し控えめですがちゃんと甘えん坊な子です!

これからこの子達もたくさん活躍しますので乞うご期待!

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