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《 Infinity Pioneer Online 》~一般人の兄が妹にオタクに染められる話~  作者: いちにょん
第一章 鎖縛の姫に月下のメリークリスマス
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第二十三話 変人達のティータイム

凄く短いです。


全蔵視点です。

やぁやぁ、読者の皆様、拙者でござる。忍者、服部全蔵くんでござる。

 え?なんで登場人物である拙者が読者の皆様の事を認識しているかって?それは拙者が忍者だからでござるよ。カッカッカ!


 ということで拙者達はオーキ殿が会議の間、『ジェノサイド』の皆で街のとある喫茶店でティータイムをしているでござる。

 オーキ殿にはクエストと伝えているでござるが、あれは嘘でござる。


「それで、皆。どう?うちのお兄ちゃんは」


 オーカ殿はオーキ殿の実の妹君でござるが、拙者達は出会って二週間も経っていない赤の他人でござる。

 ヲタキング殿は昔、面識があるとかで、拙者はオーカ殿との主従契約の時に身内関係を調べさせて頂いた為、人となりを知っているでござるが、他のみ皆にとっては微妙な立ち位置でござろう。


 まぁ、ぶっちゃけるとオーカ殿は不安なのでござろう。


 『お兄ちゃんを腐らせたくない』というオーカ殿の兄思いな気持ちと、拙者達『ジェノサイド』はパーティーとして一人欠員がいる故、PSの高いメンバーを探していたという経緯からリアルで運動神経がいいオーキ殿が新メンバー候補に上がったでござる。

 オーキ殿の新メンバー入りのほとんどはオーカ殿の意思によるもので、他のメンバーも断る理由が無いので入ったという形で今まで収まっていたでござる。


 《IPO》は良くも悪くも人間関係が大切になってくるでござる。従来のネットゲームとは違い、顔こそ違えど表情や声音が顕著に表れる故、対人トラブルが多いでござる。

 他にもエリア移動が多く、現実世界での一日がゲーム内時間では三日に引き伸ばされている為、多くのコミュニケーションが必要となり、戦闘面での連携も中々シビアでござる。


 オーカ殿から事前に話を聞いていても、実際合う合わないは分からない故、そこは人と人の価値観の違い。致し方ないでござる。

 オーカ殿もオーキ殿の為に色々と手を尽くしたい一方、ジェノサイド(ここ)を気に入っている為、(わだかま)りは持ってきたくないという気持ちもあり、誰か一人でも反対意見があればオーキ殿には申し訳ないでござるが、別の部隊へ移っていただく予定でござった。

 オーキ殿はもちろん、ミサキ殿にもお伝えしていない拙者達だけの約束事にござる。


 とまぁ、長々と語ったでござるが、今日がオーキ殿の『ジェノサイド』への正式加入か否かの運命の日ということでござる。


 ゲームはあくまで娯楽。楽しむ為のものであり、ストレスや不平不満は持ち込まない。それが拙者達『ジェノサイド』のルール。オーキ殿が異分子と言うのであれば容赦なく斬り捨てる。などと大袈裟に言ってみたものの、オーキ殿なら満場一致で賛成でごろうから、安心安心。にんにん。


「拙者は賛成でござる。この黒魔眼にてオーキ殿の真意、しかと見させて貰ったでござる…カッカッカッ!!」

「あ、そう。じゃあ次」


 不安そうだったオーカ殿の顔が拙者の賛成を聞いてホッとしたと思ったら、殺意を含んだ顔に変わったでござる。

 くわばらくわばら。少し選択肢をミスったでござるな。ギャルゲーならヒロインに後ろから刺されたあげく、別ヒロインに首斬られるところでござった。


「我輩……わ、私は反対です……ただでさえ久しぶりに会えたのに…初恋の人が近くにいるだけで私の心の臓から心臓が飛び出しそうです」

「あ、うん。じゃあ次」


 慣れたつもりでござったが、キモオタがメスの顔してメスの声出している光景は中々に視界的にキツいでござる。

 それにしてもぶっちゃけたでござるなぁ…いや、前から知ってるでござるし、オーキ殿も鈍感系主人公では無いので薄々気づきながらも高校生がしてはいけない幸薄い笑みを浮かべていたでござる。


「私も反対ですね。オーキさんが近くにいるだけで妄想が止まらなくて……ぐふっ…ぐへへっ……最近仕事中も……反則ですよ、あのお尻…流石野球選手…どっしりとした下半身……くふっ…」

「あ、うん。次」


 最近、オーキ殿の頭の上が定位置になったマーサ殿。ついでに隠すことを辞めた貴腐人。

 視線がオーキ殿の下半身に集中しすぎて逆にそこしか見てないんじゃないかと思うくらいでござる。


「そうですね。私的な理由ではなく、知性的(インテリジェンス)な理由なのですが、ハードゲイナーの私としてはイージーゲイナーのオーキには嫉妬が隠せません。反対です」

「あ、うん。次」


 紛うことなき私的な理由でござる。


 ちなみにハードゲイナーとは、あはんっな方ではなく、筋肉の付きにくい人を指す言葉で、イージーゲイナーとは筋肉の付きやすい人のことを指す言葉でござる。


「そうだな。男気もあるし、根性もある。見込みもあるが……奴の腹筋はエイトパックだ。羨ましい。エイトはズルい。何故キャラクターメイクで腹筋の個数を選べないのだ。何回問い合わせても俺の腹筋はシックスパックから増えない……うむ、以上の事から反対だ」

「あ、うん。次」


 私的というより、私怨でござるな。


 まぁ、エイトパックは羨ましいでござるな。拙者もシックスパックなのでそこに関してはバルク殿に同意でござる。


「私は…賛成。あの純粋無垢(イノセント)を穢したい……」

「あ、うん。ありがとう。全員賛成で嬉しいよ」


 クレア殿はブレないでござるな。先程からオーカ殿の溢れ出す殺気をものともせず、実の妹に兄を穢したい発現。

 マイペースというか、大物というか…。


「じゃあオーキ兄は正式加入ということで……じゃあ、次の議題なんだけど、私を覗いた女性メンバーの除名について」


《後書きのコーナー》


[登場人物紹介](アニメを見ようが再開するまでの代わり)


クランリーダー


名前:戸問(とどい)美咲みさき

キャラネーム:ミサキ

性別:女

年齢:24

誕生日:4月5日

出身地:埼玉県某市

好きな食べ物:お酒

初恋の相手:不良漫画の主人公

交際相手:無シ

好きな人:無シ

家族構成:父、弟

備考:埼玉県下に名を轟かせた伝説の女暴走族(レディース)銅鑼魂(ドラゴン)舞嫘巣ブレス》の初代総長。

愛車はZEPHYR400(カワサキ)。

父親が元暴走族で、家は自動車を始めとした機械整備。幼少から家の手伝いとして色々弄っていた時にバイクに目覚める。現在は父親の家業を手伝う。

地元では取り敢えず銅鑼魂舞嫘巣のミサキの名前を出しておけば何とかなる。


バイクの趣味は変わらず、夜中に一人で海沿いを走り回っている。彼氏とツーリングするのが密かな夢。

特技は直管コール。昔は場所気にせずやっていたが、今は近所迷惑なので自重。


レディースを卒業後、暇を持て余していたところで弟のやっているネトゲを始める。初めてのネトゲである《 サイレイント オンライン 》でオーカと出会う。三年以上の付き合い。


喧嘩が強く、百人の大男を血祭りに上げ、血の台風が吹き荒れたという逸話を持つ。(実際は三人)。


下ネタが嫌いというより、免疫が無いのでキレる。


オーカから兄が野球選手という話を聞いてたまたまやっていたプロ野球を見てハマる。仕事終わりに焼き(せせり)と合わせに缶ビール。そして録画してあるプロ野球、高校野球の試合を見るのが日々の楽しみ。


タバコは吸わない。


出会いに悩んでいる。


[次回予告]


オーカ「さて、次回からシリアスが加速します」


オーキ「ついにって感じだな」


オーカ「いやまぁ、盛り上がり所だからね」


オーキ「次回、『鎖縛の姫と白き帝ー1』」


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