前へ目次 次へ 2/11 その日記は、 ……さて、そんなことを好き勝手書いた日記のことを、僕は「尊い日記」と呼んでいた。 誰にも見せるつもりはないし、誰かに話すこともない。これは僕が僕のために書いた日記である。これが僕だけのものである限り、この日記は他の誰にも利益をもたらさないし、害にもならない。 日記なんて、そんなものだろう? ――しかし、そんな日記が、今。 読まれている。 誰にか、って? ――夢(・)咲(・)七(・)海(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)に(・)、である。