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異世界でも仲間は普通、と思っていたのか?1

魔物


ザウォード内にいる、危険で獰猛な物を、一まとめで魔物と呼ぶ。魔物にも種類があり、自然に産まれて、自然に生きる物。何処からきたか分からない物。ある手順を踏んで出て来た物などなど。魔物にはEからSSランクまでそれぞれランクが付いている。


冒険者組合


世に蔓延る危険魔物から人類を守るため、設立された組織。

冒険者組合は、大まかに言うと、クエストを依頼する側に、それを受注し、達成する冒険者側、という風に分かれている。冒険者組合は中立の立場にあり、具体的なクエストの流れは、まず依頼人がクエストを依頼する。

冒険者組合は、それがどれくらいのランクのクエストなのかを判断し、そのクエストに相応しいランクの冒険者に開示する。冒険者はそのクエストを達成し、冒険者組合は、依頼人から渡された報酬を渡し、冒険者側は、その時のクエストの10%の利益を受け渡す、という風になっている。

クエストにも種類があり、主に討伐、採集、そして冒険者組合が依頼する、特殊クエストに分かれている。

クエストのランクは敵の強さ、場所、依頼の事情によって変わる。


ランク


魔物や、冒険者に値される、強さのランク。

EからSSランクまであり、冒険者は、クエストをどれだけこなしたか、本人の実力、功績で決まり、魔物は危険度によって決まる。

具体的な強さは、


Eランクは、一般人よりちょっと強い程度。


FランクはEランクよりちょっと強い程度。ここで止まるなら冒険者は辞めたほうがいい。


Dランクでやっとスタート地点に立てる程度。


Cランクで、一般人を超えるくらい。大抵の冒険者は、ここで、止まる。


Bランクまで来れれば一人前、大抵の魔物には1人で勝てる。


Aランクはもはや人を超えた存在。ここまでくれば、冒険者としては、これ以上の事はないだろう。


Sランクは、特殊な者しかなれないような特異なランク。


SSランクは天命を受けた勇者か、救国の英雄くらいしかなれる者は居ないだろう


という風な感じだが、あくまでランクは、そのランクになれるものの強さの平均であり、実力はBランクだが、事情でDランクに下げられる者もいる。ちなみに、魔物の強さは、そのランクの冒険者×4倍くらい。

俺はラクティスの町の冒険者組合「ノルマリオン」に入ると、盛り上がりを見せる入り口付近の席から遠ざかるように、端の、静まりかえった席にポツンと座った。

「ノルマリオン」の中は、冒険者組合の建物としては小さいが、普通に100人位は入れそうな感じだ。中央にはクエストを受けるカウンターがあり、それぞれ左側のカウンターはクエストを受ける側、右側のカウンターはクエストを依頼する側、という風に分かれている。その横には木で作られた椅子とひとつながりの巨大な樹で作られた大きなテーブルがある、巨大な席が設けられている。ここは本来クエストを受ける、依頼するだけの場所だが、冒険者の要望により、料理を頼む事が出来、ちょっとした大衆料理店の様になっている。

俺は入り口付近の、盛り上がって腕相撲とかして椅子を壊しちゃったりしてるアホ共を遠目に見ながら、昨日の出来事をぼんやりと思い出した。そうだ。俺はあの時、掴み取るはずだったハーレムをぶち壊され、俺は永遠にそれを手にする事が出来無くなったんだ。くそ、ここに飛ぶ前の俺の冴えなかった人生が、ここに来てやっと報われたと思ったのにこれかよ、全然笑えねえよ、大体よ、何であんな言いがかり付けらr、いかんいかん。思い出した所為で余計にブルーになってしまった。あー、これからどうすっかな。

などとという事を考えてると、「どうした?そんな辛気臭い顔して。」と誰かに声をかけられた。「うるさいな、あんたにゃ関係ないだろ。てかあんた誰だよ。」 思わずそう言いながら、顔を上げると、そこにいたのは、1人の男だった。


「ああ、スマンスマン。俺の名はジルド、しがない底辺冒険者さ。」と、そのジルドなる人物は俺の目の前にどっかりと座り込んだ。見た目はオールバック、キリッとした目、濃く、太い眉と、ガッチリとした身体のまさに兄貴って感じだ。服装は緑の染料なんかで染められた布の服の上に、皮鎧を付けた、簡素な装備だ。歳は20〜30歳ってとこかな?その、ジルドはそこら辺のウェイトレスに、「すまーん!エール2つ!」と俺の分まで頼むと、俺に向き直った。ちなみにエールっていうのはビールみたいなもんで、こっちの世界では15歳くらいで飲めるが、俺は20歳になるまでは飲まない様にしてる。ていうか、気分的に飲めない。

「ほらほら、飲め。辛い時は飲んで吹き飛ばすのが一番だぜ。」俺は下戸なんで、とかで適当にあしらった。

「それにしても、魔王が討伐されて町はお祭り気分なのに、あんたなんでそんな顔してんだよ。ま、一部の奴らは、魔王が討伐されたせいで、魔王が直接生み出した強い魔物が狩れなくなった、とか言ってるけどな。cランクの俺には関係ないけど。」「そっか、てそもそもあんたは何で俺に話しかけて来たんだよ。」俺はぶっきらぼうに言い、苛立ちの視線を向けると、ジルドは、ハハ、と苦笑いをし、「すまねぇ、用件を言うのがまだだったな。俺はクエストを一緒にやってくれる奴を探してんだ。」と切り出すと、テーブルに、一枚の紙を置いた。それが目的か。まぁいい、取り敢えず見て見よう。

ふむふむ…クエストの内容は、討伐クエストで、対象は月光蟲、場所はここの近くの森林、そしてランクはBか。

月光蟲はDランクのモンスターであり、体長は50cmから最大で3mほど、普段は大人しいが、月の光を浴びると獰猛になる事から、月光蟲と呼ばれている。雷を纏い、個体によっては魔法も使ってくる、意外に侮れないモンスターだ。

でも待てよ。月光蟲は普通、クエストの時は群れを一気に討伐するのがセオリーな筈だ。何故一体だけ…、それに何故Bランクほどもあるんだ?月光蟲程度なら、場所を加味してもせいぜいCランクくらいだ。一体何故…と言う風に俺が考えていると、それを見透かしたかの様に、

「ああ、そのクエストはある貴族が依頼したクエストでな、ほら、月光蟲が凶暴になる原因の、月光石ってのが、んぐ、あるだろう。それを、加工して、クビ飾りにして見せびらかしたいそうで、それで最近目撃されてる、んぐ、プハーッ!一際でけえ個体を倒すって寸法さ。いやぁ、ここのエールは美味いねぇ!」

はーん、そういう事か、てか物を食べたり飲んだりしながら話すのを止めろ。

「それでよ、どうやらその個体はBランク相当のやべぇ奴でな。そこであんたに頼んで来たわけよ。どうだい?そこらの依頼人よりは断然払いも良い。報酬は山分けだ。どうだ?」

俺はいいよ、と一言でOKする。

まあ別に暇だし、報酬に興味は無いが、丁度サンドバッグが欲しかったんだよ。俺の鬱憤を晴らす為のな。

「それにしても何で俺?」

「遠距離攻撃と援護魔法が必要でよ。あんたその軽装は魔法系統の使い手だろう。」

俺の服は黒のロングコートに、肩などにこの世界最硬の金属、グラミジウムの鎧を付けた軽装。もちろんそれだけではなく、俺の能力は一つの物、身体に様々な能力を最大3つまでつけて、強化、弱化する事が出来る。ついでに能力を取り外す事も出来、目的によって変えたりもする。

この装備に付いてるのは、コート部分には全属性耐性、攻撃力+100%、全物理耐性。鎧部分は魔法攻撃力+100%、状態異常反射、戦闘時指定した敵に全ステータスダウンデバフ、更に右手の人差し指に付けた指輪には、自身の魔力、殺気などを隠す、全魔法使用可能、ザウォード内の全言語理解などの適当に付けた能力ばかりだ。

「まぁ、そんな所かな。」

実際は魔法剣士みたいな感じだがな。

「だろう。それに俺の直感だが、相当な強さだろう、あんた。そうだな、ランクはSランクくらいか?」

ん?なぜ、こいつが俺が能力を付けてまで隠した俺の実力が分かるんだ。本当にこいつ直感か?まあ実際はSSランクより上だが。

「よく分かったな。まあちょっと違うけど。」

「やっぱり、だろだろ、あんた魔力が何も感じられなかったからさ。盗賊の俺でもちょっとは分かるしな。だから逆に、もしかして実は強いんじゃ、と直感で感じてな。俺人を見る目あんのかなぁ。」

と頰がだらしなく緩んだ目の前の男は、気を取り直すと、俺に手を向けてくる。

「宜しくな!え〜と、」「進、今田進だ。」「おう!宜しく、ススム!」

俺達はしっかりと握手をすると、何故か奇妙な友情が芽生え、クエストの打ち合わせを若干おかしいテンションで決め始めた。

そして決まった作戦がこうだ。

まず作戦開始は月光蟲が凶暴になる満月の夜、今は昼だが、おれの能力で天気が分かったり、ストップウォッチみたいな事も出来る時計を確認して見ると、今夜は満月だそうなので、作戦決行日は今夜。

次に作戦内容だが、俺の、任意のモンスターサーチの強化を施したドローンを見よう見真似で作った物で、そのBランク級の月光蟲を見つける。

そして最後にジルドが、一発で決める為即死、損傷を少なくする為非物理攻撃化、気付かれず、万が一ジルドが死なないようにする為、隠密化を付けたナイフで、安全に、確実に月光石が手に入るという訳だ。

色々と穴がありそうな感じだが、まあこんなもんでいいだろう。それにしても俺の能力便利すぎだろ、これ付けて貰ってよかった〜。

俺とジルドはそのまま組合で別れ、俺はその辺の宿に泊まった。待ち合わせは夜の9時、この世界でも、時間の数え方は同じらしい。一体どうなってんださろう。

そんな事は置いといて、おれはこれからどうするべきか、本気で考えないといけない。そこらへんの宿の入り口に入り、家賃を払うと、上の二階の真ん中の部屋に入って、ベッドに腰を落とす。ベッドに身体を預け横になり、天井を眺めると、全ての事が絡み合って複雑になったかのように感じて、面倒臭くなってくる。何をしようか、牧場でも経営するか?一国の主にでもなってみるか?あっちの世界の知識を広めてみるか?だめだだめだ、どれもめんどくさい。前のパーティの皆を探しに行くか?でもどうせ俺のことを好きになってくれないんなら、どうでもいいや。長々と考えてたけど、まずはクエストだな。まあ、簡単に終わるだろ。ふと時計を確認して見ると、えっ、もう9時?!やべっ!俺は急いで部屋からドローンとナイフだけを取ると、宿から飛び出した。


「おお悪い悪い、遅くなった。」

俺は息を切らしながら森林の近くの平原に向かうと、ジルドがため息をつきながら肩をすくめる。

「いや別にいいけどよ、なんで遅れたんだ?まさか…仕事の前に一発、とかじゃねえだろうな?」

「いや違ぇよ!?何言ってんだお前!いやちょっと、考え事、してたんだよ…」

俺はそもそも、その、『経験』と言うのをした事がない。前のパーティの皆ともだ。あの魔王を倒した後でたっぷりやろうと思ってたのに、あいつ絶対許せねぇ!

と俺の苦悩と憎悪の入り混じり、奇っ怪に歪んだ表情を他所に、

「はーんそうか、ま、いいか。」

とやけに含めた言い方で笑った。

「まぁいいさ、とにかく今はクエストをクリアするのが最優先だ。そうだろ?」

「ああ、まあそうだけど。」

「よし、じゃあ行くぞ!ススム!」

「ああちょっと待て!俺のナイフ渡してねぇだろ!おい!」

こうして、俺とジルドの最初のクエストが始まった、けど、これ異世界でチート主人公がやることじゃなくない!?


この森は、普段はそんなに激しい所ではない。大抵は草食動物と、蟲が共存している、静かな所だ。しかし今回は、今日は満月と言う事からか、より一層凶暴化した月光蟲が、無抵抗な草食動物を喰らっている。そんな自然の摂理の風景に一閃、瞬間、蟲は糸か切れたかのように動きを止め、その体を地に落とす。

「ッハ…これすげぇな。あんなアッサリと…」

「当然だろ。何たって俺のチート能力を使って出来た暗殺特化の武器だからな!」「その、チート?ていうのはよく分からねぇが、とにかく凄い武器だなコレ。」

俺達は、ドローンが特異個体の月光蟲を探し出す間、俺が強化したナイフの性能を試していた。

その会話を一旦やめ、辺り一帯を見渡して見る。

「さっきから月光蟲くらいしかいないな。やっぱその特殊な月光蟲の影響か?」

「かもな。後はここら辺を守護している精霊が暴れているとか?まっ、そんな事あるわ、」

その瞬間、

「グゴォオオオン!」

地を揺るがす轟音が轟き、大地が揺れる。辺りの草むらから、蟲や動物がものすごい速さで俺らの横を通り抜ける。それと丁度のタイミングで、ドローンが戻って来た。急いでドローンに仕込んだカメラを見てみると、何かでかい巨人みたいのが暴れて、あっ、あの月光蟲は、…カメラはここで途切れてる。

「グゴォオオオン!!!」

今度はより近い所で、しかも遠くで砂煙なんかも上がってんじゃん?

思わずジルドと顔を見合わせ、以心伝心、次に取る行動は一つ、

「「逃げるしかねえぇぇぇ!?」」

俺達は来た方向に一目散に駆け抜ける。走る!走る!止まったら死ぬ。今、二人の心は無駄に1つだろう。無駄に。

「何で暴れてんだ!」「知るか!とにかく走れ!」こんな状況に、思わず叫んでしまった俺は、ジルドに一喝された。

何で精霊が暴れているのか。俺は頭も身体もものすごいスピードで動かしながら必死に考える。何でこんな日に、ん?そう言えば…

「あ!」「どした?!」「俺、分かったかも!」「何が!」「もしかして!魔王に封印されてて!魔王が死んだから!その封印が解けて!暴れてんじゃ!ねえのか!」精霊ってのは神話によくある神と同じで、自分の統治している所を、気まぐれで護ったり、気まぐれに滅ぼしたりする、傍迷惑な奴だ。

「確かにそうか!」「でもよ!」「?」

それ今関係ねぇんじゃねぇのか!?」「あ」

だが悲しいかな。あんだけ頭を回す必要があったのなら、少しでも逃げる事に頭を割けばよかったんだよねこれが。そして地面が轟音を轟かしながら揺れ、景色が回り、俺達は頭から、地に投げ出される。

『私達は許さない』

この場には不釣り合いな、機械音声のような音が鳴り出し、今度は地面に亀裂が走り、俺達のギリギリの所で止まった。

「ひ、ひえあぁぁ…」

なんとも間抜けな声が出てしまったが、そんな事を気にする余裕などない。隣のジルドは俺のように恐れは感じてはいないようだが、玉のような汗をダラダラと流し、引きつった笑い顔に、その線を走らせている。

「お、俺達、もう、終わりなんじゃねぇのか。」

いつもの俺なら、颯爽と解決して、アッサリだな、とか言ってそうな場面だが、正常な判断が出来ず、つい弱音を吐いてしまった。対するジルドは俺の顔をチラッと見て、再びこの事態の元凶に向き直る。

「ああ、かもな。でも俺らに残された選択は、このままなんとか逃げて生きるか、こいつをなんとか俺のナイフで倒して生きるか、この二つしかないぞ。どうする?」

再び地鳴りが起き、砂煙が上がる。

『私達はそこを許さない』

その瞬間、砂煙から突き抜けた、細く、鋭利な石塊が、俺の方に飛んで来た。

「あ…」

「ハ!?」

迫る死の前に、自暴自棄になった俺の頭は、走馬灯が流れ始めた。


俺はこのままここで死ぬんだろうか。


全く、散々な人生だった。リアルでは、冴えない高校生、異世界では、おれの心の支えを失った。

せまる、岩塊。

それで、最後は会ったばかりのおっさんと、一緒にお亡くなりになるのか?

響く、悲痛な叫び。

は、馬鹿馬鹿しい。おっと、ここでお別れか、本当に、つまんない人生だった。じゃ、さよな、ら!?


その時、突如として俺は視界を遮られ、地面に「それ」と転がる。

「グッ…ハァ!」

そのお節介な人物は、やはりジルドだった。

俺はジルドに覆い被さられる形で、さっきの一撃を避けられたようだ。

「助かった。あんたの、…え?」

前言撤回。俺は避けられたのではなく、

庇われた、と言うことをジルドの身体の異変で察した。

ジルドの身体には、左脇腹に、さっきの石塊が深々と刺さっている。石塊は途中で折れており、長さは1mほど。その刺さった箇所に血が流れ、皮鎧に、鮮やかな鮮血の模様を描いている。口からは血が漏れ出ており、その口で、この場に合う、かすれた声で言葉を紡ぐ。

「は、へへ…だ、大丈夫か。」

その一言で、俺の意識が現実に引き戻される。そして同時に、さっきの一撃を喰らっても問題なかった事、そもそも自分で避けられた事、そしてジルドも守れていた事を察し、自責の念で溢れそうになる。

「あ、ぁあ…」

情けない声を出した俺に対して、ジルドは、無理に笑顔を作ると、

「ふ、知ってたさ、あんたなら…どうとでも無かった事、けどよ、俺は、目の前で…死にそうな…奴をほっとけ…ねえんだよ、俺はな。だから、そんなに、背負い込もうと、するなよ。」

そして、その怪物へと対峙する、ジルド。

「俺はこいつを、何とかして倒す。だから、あんたは」

「生きろ」

俺は、何かが吹っ切れたかのような感覚がした。

「ジルド!」

俺は、今から死にに行く男を一喝し、立ち上がる。

「その傷じゃ、無理だ。」

その様子を見て、驚きながらも、ジルドは肩を竦め、確認するように問う。

「じゃあ、どうするんだ?」

それに対する答えは一つ、

「俺が、倒す。」ただ、それだけだ。


俺は目の前の怪物を鋭く見据える。


アースエレメンタル、五大精霊の一つ、土の精霊。本体は貧弱な精霊だが、全体が防御魔法でエンチャントされた、特殊な琥珀色の鉱物の外殻を纏い、その時の身長は、約10m。主に土属性の魔法を使い、強さは何とSSランク。見れば特異個体の月光蟲が、アースエレメンタルの下に転がっている。だがそれがどうした。

俺はこんなカスにビビってたのか。馬鹿馬鹿しい。今すぐ終わらせる。まず自分の拳に精霊特攻、土属性特攻、鉱物特攻を付与。次に飛んでくる俺の3倍くらいのでかさの石塊を軽く手で払い、そして次の一歩で、敵に詰め寄り、『私達は…』「うるさい」そのまま拳を振り上げ、無造作に、一撃。瞬間、アースエレメンタルは、遥か後方に吹き飛び、白色の光を出しながら爆発した。


その爆発の様子を見ていた俺は、ジルドに向き直り一言。

「俺と、パーティを組まないか。」

「あ、ああ、いいぜ。」

こうして俺の、新しい異世界生活が始まった。

「それよりよ、」「ん?」「これ、どうにかしてくれねぇか?」「あ!」

まだまだ人生の旅はこれかららしい。



本当にお久しぶりです!麻婆春雨です!

いやぁ、最初の時はガンガン投稿すると言っておりましたが、其処からズルズルと怠けてしまい、本当に申し訳御座いません!これからはちゃんとしたペースでやっていきたいと思いますので、何卒応援してくれれば有り難いです。ではまた3話でお会いしましょう。それでは!

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