8/37
第二章 -幕間
「どうだい?」
『見ての通り、だねぇ』
「――そうか。手加減は?」
『なにせ相手が相手、だからネ。本気でやってみたさ。間違って倒してしまっても構わない、という程度には、ネ』
「どうしようもないか?ケンタ」
『このままだと、手も足も出ないねぇ』
「……そうか」
『そう笑うなよ、健太。――嬉しいのは判るけど、ネ。まぁ予定通り、だよ』
「……そうだな」
『気が進まない、かい?。けれど――』
「……いや、ボクの望んだことだ。決着を付けよう」
『そう来なくちゃ』
「やろう。そして、勝とう」
『もちろん、そうさ。共に、ネ』