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第三章 -幕間
「だから。何なんだ?おまいは」
『だから、とは?』
「いや、だからってのは……。もういい、お前は、何者だ?」
『吾は、吾なり』
「また、それか」
『……』
「答える気が無いならそれはそれでいーんだが。だったら何で出て来るんだ?寝てりゃいいだろ、ずっと」
『定められている』
「定め、か。誰かに何かの規則を強制されてる、ってことか?」
『然り』
「何の規則だ?」
『理だ』
「……そりゃ自己言及っつーか、類語反復だろう」
『……』
「また黙りか」
『……』
「後ろ足で耳のうらを掻こうとして転げるな。いや、それはどうでもいい。……よし、あの夢は、お前の夢か?」
『どの夢だ?』
「――そう来るか。じゃあ、こうだ。伝えるべく定められた事を、俺に伝えろ」
『……』
「これでもダメか。……なんかなー、大昔の人工知能っつーか人工無能っつーか、出来の悪いアドベンチャーゲームでもしてる気分だ」
『……』
「どーしたもんかね、ホント」
『……』




