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海焰怪恐巨妖幻獣(リヴァイアサン)、襲来





「出たな無礼者!!」


真後ろから声が聞こえ、振り向くと忍者の様な格好をしている…くのいち

M S G ‼︎

マジでがれる五秒前!

そんなことを言ってる場合じゃねえよ!

現実ではありえない(いいえ、アリエール)(←黙れ)事だからあまりの驚きに__


__失神した。



なんだ…この温もり…

俺はあまりの情けなさに今にも泣きそうなのだが、体がちっとも動かねえや!

ただ聴覚と感触は機能するみたいだ。

後頭部が暖かい……ん?これどこかで……。


「……全く起きないぞ、こいつ」

こいついうなこいつ

さっきの二人の声では無いな…

というのは、すぐ真横から聞こえた。(気がする)


「………………」


「ヒライ、お水持ってきて」

「わかった」

随分とぽかんとした声だなおい

と、この静かな会話の中わかった事がある。

一つ、まずこの話しているのはミキという人だ。水を持ってきてと言った時の声は確かに失神する前に聞いた声だった。

二つ、またまたこのミキが指示を出す時に『ヒライ』と言っていた。

恐らくこの男…?の声なのだろう。

と、勘考していると__。


「__っはい、お湯ー」

パタパタと少し足音を立てながらこちらに向かって来た。

「ありがと」

うーん、今の所進展なし、俺が目を開けれればな…

「飲むかな」

とヒライの声。

「飲ませる」

ちょ、強引って

その思いは死にゲーで最初に死ぬより速く、低橋名人の連打よりも速く、超新星の爆発よりも速くにその発言が実現された。

「はぁ…」とひとつため息。と、この瞬間自分がどういう位置にいるかがわかっ…


_痛い痛い痛い!鼻腔に水がっ…グハッ!


「これで終わり」


__ガタッ…と、地面に頭が当たった。



「あ、目開めあいた」

やはりこの人か…

そこには案の定、ミキ(面倒なのでミキと呼ぶ)がいた……が。

「えと、これはどういう状況なのでしょうか」

「君が失神したからここに運んだんだよ、膝枕にご不満が?」

ん、この状況デジャヴ。

「動きづらいのですが…」

と、俺は照れ臭くなりながらも苦笑。動きづらいというか動きたくない、これは不可抗力だな、と確信した。

「っあごめん、もう立っていいよ」

ミキのお膝元から離れ、少しの時間だったがこの幸せを与えてくれたミキに「あざっす」と、渾身のお礼をした。

またミキは、「どうも」と素敵な笑顔を見せた。俺は思わず顔が赤くなってしまったのだが__。

ミキの格好はといえば、翡翠ヒスイ色で蓮華の花柄の付いた、裾の長い和服を着ていらした。頭には月と龍の髪飾りが左右対象に着けられていてとても綺麗で似合っていた。

後ろに振り向くと……。

蒼髪碧色眼のミキによく似た他5名様がいらっしゃった!

「………は?」

と、この通り俺は阿呆な声を放ってしまった。

「「「「「……………」」」」」

俺は何事もなかった様にミキの方を向くと、ミキに肩を掴まれ他5名の方へ顔を向けられた。

「はい!紹介します!」

とミキの威勢のいい声、、

「左から行きます!ずこの方、タツイヒライ!この際説明すると、タツはりゅうのタツに、イは伊達だての、「だ」の部分の漢字で、イだよ!それで、龍伊たついだよ!」

うーん、分かりにくいが大体わかった。

焦っているミキをかばう者はいないのか。

「戻って、龍居飛來たついひらい!」

説明し難いと感じたのか、紙に漢字を書き始めた。

「どうも、海さん、姉から話は聞いています。自分は飛來ひらいって言います、水妃姉の弟で歳は16になります、よろしくお願いします」

圧倒的な無表情。

「よろしくです…」

__省略。


「次、龍伊影狼たついえいろう!」

「影狼って言います、水妃の双子の弟です、歳は18です、よろしくです。あ、ちなみに男です」

男なのは見てわかるが。

「次、龍伊明たついさや!」

さやって言います、あ、おなごみたいな名前ですけど男です。歳は17です、よろしくお願いします」

「よ、よろしくです」

まぁまだ少し微笑んでるだけでもましか…

「次…龍伊國刺たついくにざし…」

おっとぉ?テンション低いがどうしたぁ?

「はいはーい!私は國刺くにさしって言うよ!歳は12だけど、気にしないでね!水妃姉の妹だよ、よろしくねっ!」

キラッと星が出そうな言い方をした國刺とやらはこのメンツの中でもかなりテンションが高かった。

「次、龍伊魔夜たついまや

「魔夜って言います、一応水妃姉の娘です、歳は多分5歳ぐらいです、よろしくお願いします」

「そ、そして私、龍伊水妃たついみきだよ、歳は18、よろしくね」

「よろしくお願いします」


そしてやっと自己紹介が終わった。


——その後お茶を淹れて貰い、この和風な畳間で計7名でお茶を啜っていた。

「あの、先ほどの…あの忍者の様な方は…」

そう、ジャパニーズニンジャーが気になっていたのだ。

すると一番背の低い、碧髪せきはつが__

「あ、それ私!どう?びっくりしたでしょ?」

いやびっくりというか失神したのだが。

「しました」

と、俺は正直に言った。

「あっ、そう」

何か不満なことでもあったのか!?

國刺はもう色々と清々しいな!

「あっ、はい」

__これからどうするかと上を向き、またこの緑茶の旨味を黙々と味わいながら考えていたその時。

水妃は吐露する様に喋り出したが、、、

「お客さんが来てるのにこれを言うのもあれだけどさ、お姉ちゃんね、みんなに__」

水妃の横顔を見ていた俺はその儚い顔で言いたいことはわからなかったが、ただ、必ず伝えなければならないコトを言いたかったはず。

そのことは他兄弟達にもわかったはず。


少なくとも、あの声を聞くまでは最後まで水妃は話すことはなかった__。


「リヴァイアサン!リヴァイアサンだ!!里の皆!逃げろ!」



お読み頂きありがとうございました。

すいません、前一万文字程度で投稿すると言ったのですが、一旦ここで切らせて貰いました。

次投稿する時もできれば早くしますので今後とも御贔屓にお願いいたします。

有難うございました。

感想等いつでもお待ちしております。

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