新しい出会いの向こうへ
「——お前が創った世界一緒に冒険してみないか…?」
ぎゃあああ!!
何言ってんの!?
てか語彙力なさ過ぎ…
と……
「…は?」
でしょうね。
し っ て た
キュリオスはキョトンと、口を開けて自分に向かって空っぽな心で見つめてくる。
「…」
キュリオスは__
「……みたいよ………たしだって……してみたいぞ…私だって…!」
前半は聞き取れなかったのだが後半は聞こえた。
してみたい…?
「私だって…って、神様、やっぱ寂しいの?」
低いトーンで問うた。
でもまぁ…そりゃな…こんなとこにずっといるんだもんな…
「多分…百年以上、此処に居る…と思うぞ…」
ひゃ、百年以上…キッツ…
こんな最強白髪の美少女がずっとって、もったいねー…
キュリオスは自分でずっと溜め込んでいたのだろうか。俯き、白い髪の隙間から、小さくて少し赤くなった顔が見えた。
「行けるのか…?」
神の仕事はなんちゃら、で終わるのは嫌だけど、まだ聞いた方が良いだろう。
「いき…たい…」
「はぁー…」とため息が漏れそうになるが、今しかチャンスは無い…っ!
息を飲み込み__。
「行けるなら行こうぜ?なぁ?キュリオス?」
と、顔を上げたキュリオスは__
「行く。もう、魔王なんてシバいてやる!」
おうおう、物騒だな。
普通こういうときは代わりの天使とか女神的なのが出るはずなのだが、こういう感じだと流石にいないよな…
「……ふーっ!!」
「ファッ!?」
急に地面…というか、空気全体が揺れ始めた。
「な、なな、何これ!?」
「『 はじまりの__
はじまり 』」
な、なんだよ!?これ!?(いやてか始まりの始まりとは
周りの視界がぼやけてきて、意識が薄れて行く…!
「 『 イニティウム 』っ!!」
__それは、希望に満ちた声で。
またそれは、新たな出会いを求め、そして決して巫山戯ていない眼差しで__。
《その後、空歌海は意識を失い、無音無空の空間で彷徨った。 空歌海がソラリス達へと再会することになったのは少しあとになってからだった。》
《__その道すがら、龍伊一門に出会った。》
「どこだ…ここ…」
まるで日本の秋の風のような涼しい風…杉…のような木に囲まれている。
柔らかい草が生えていて、日本みたいだ。
木漏れ日が気持ちいい…
周りをもう一度見渡すと、ここを抜ける出口らしきところが見えた。
懐かしい…おじいちゃんちの近くでよく遊んでいた頃を思い出すなぁ…
中学にもなってよくこんな感じのとこで遊んだよな…
ある程度進むと__。
「あっ、もうマヤ、待ってって!」
「ミキネエ、足遅い。まや、先行く」
なんだあの人達。てかここら辺に人いるのか。
追ってみた。
「はぁ、はぁ、やっとついた…」
「ミキネエ遅すぎ」
あの人、ミキネェ…っていうのか?
程よく艶のある、幻想的な碧色の髪色…綺麗…
はっ!うっとりしてた…
なんだか気になってしょうがないので聞いてみる。
「す、すいません、あなた方は…」
「「ないです」」
えぇ……
困惑させるにも程が有るよね…
二人は真顔で言った。
「な、何がないんですか?」
最初に4歳ほどの小さな女の子が……
「男じゃ」
また次に、みき…という人が
「ないです」
えぇ……さらにわからん…
なんでまた真顔なんだ…
「えっと…つまりどういうことですか?」
「姉々(ねえねえ)、この人違うみたいだよ」
この娘どっかのにゃ○ぱす星人みたいなんだけど。なんかすごい。
と、まぁあまりにゃ○んぱす星人のキャラをあまり知らないから想像で思ってしまったのだが。
「(教えた方がいいのかな…)」
小声でなんか言ってるけど…はよ教えてくれyo
すると__
「この際だから軽く自己紹介します。私はタツイミキ。そしてこの子は私の娘のタツイマヤ。そして、男じゃないって言ったのは、ここら辺に男を片っ端から襲う輩がうろついていて、咄嗟に言ってしまったんですよ、あはは…」
何それこわい…!
「あははじゃないですよ全然笑い事じゃないですよ!?」
この時既に喫驚していたがまた次に__
「——目撃情報によると其奴は女じゃな…」
ああああああああああああああああああ!!そういうことか♂ってちげぇえええええ!!!
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地獄の業火に焼かれてしまえ…
そんないろんな意味での身の危険を感じ取った我氏が通常であると願うのみだ。
「いいいいいですいいです!それ以上は言わなくていいですから!」
「ははっ…」とひとつ。
一コマ前のことは忘れ、自分が今いる状況について考えてみた。
『目覚めたら周りが森』→『人と出会った』→『色々あり今に至る』
んー、これからどうするべきか…
「ミキネエ、この人のお名前聞いて」
「えー、まやが聞いてよー」
ほとんど無表情の子供と、見かけは自分と同世代っぽい女の方が楽しく会話か。
随分仲のいい兄弟だこと!くっ!
なんで一人っ子の自分に対してのこの仲のいい兄弟を見せつけるのかと、この世界の神様を少し恨んだ。
「わかりましたよ…」
この際早く俺物語を進めたいのだが。
「自分の名前は、『空歌海』っていいます。なんか目覚めたらここに居たんですけど、人がいたので少し安心しました。……これからどうしていけばいいのかわかりません…」
言い切って少し凛とした表情を見せると__。
「(姉よ姉よ、この人どうするの)」
「(客としてまやが迎えてもいいなら私は大歓迎だけど…)」
一方は少し虚ろな声で、もう一方は苦笑いで言った。
すると、小さい方は「うん」と頷いた。
何をどうやって「うん」に至ったのだろうか。
突然、みき…という人は真剣な表情になった。
「私たちについてきてください」
俺は二人の後に続いた__。
言われるがままついていっているのだが、感覚でいうともう結構歩いてるぞ…
「す、すいません、後どれくらいなのでしょうか?」
と、ミキさんは歩きは止めずこちら(後ろ)を向き__
「んー、あと20ルプラ(分)ぐらいかな」
ルプラ…?どこかで聞いたことある名だな…
『…秒はルラ、分はルプラ、時はルジラって言われてる…』
「どうしたんだ?」
「うあっ、すいません」
つい放心状態になってしまったのだが、何か忘れてる気がする。
考え事をしながらてこてこと歩いていると__。
「見えたよ、ミキネエ」
そんなどっかのヒューマノイドインターフェースみたいな音程で喋んなよ…ナイフ持った青髪の女が出てきて男(俺しかいない)にナイフ突きつけるかも知んねえぞ?
「出たな無礼者!」
は?ガチで出てきた。キレそう
後ろから声が聞こえたと思いきや…てかナイフというか日本刀やんけ。こっわ。
ぅあ、気が遠…
倒れましたね。はい。
読んでいただきありがとうございました。
感想などをつけてくれると嬉しいです。