見知らぬ、場所(※天井はありません)
「——『ジ・エンド』 」
「ええええぇぇぇぇーーー!?」
いやわけがわからん。
__うん、異世界転生モノのラノベとかでもまあこんな展開ありそうななさそうなだろうが、ちょっと体きついっす。
ってか『ジ・エンド』ってなんすか。終わり?終わったの?まじで?最初は『土から始める異世界生活』って色々考えてたけど、もう『抱かれて終わった異世界生活』なの?
と、灰色の空間の中、どこか、いや、ずっと下へ落ち行く我は心の中で泣いていた。
灰色……あの声…………思い………出した!
「ハッ!」
(あーあの。殺気に満ちた神様か。)
「殺気に満ちたって…そんな怖がらなくてもよいぞ…」
あれ?
まだ落ちていると思ったら、目の前にあの神様が。
「ここにも椅子ってあるんですね」
「あるよ。私を誰だと思ってるぞよ?」
(てっきり神様かと。)
「…あのー…色々聞きたいことがあるんですけど…」
「どうぞどうぞ、まあれっきとした神様ぞよ?」
その”神”はやれやれと煽情的なジェスチャーをしながらまた少し「ドヤァ」とした表情を見せつけてきた。
おいおい…あんまり自称しない方がいいぞ…
——それから俺は、神(仮)に問い続けた。
「__あの時ソラリスちゃんがなんで抱きついてきたかぞ?」
俺は「そうそう」と、こくこく頷いた。
「あー…あれはねえ…」
キュリオス、もといクゥリオスは、その長い髪を、白く、無機物のように冷たそうな手で、カシャカシャと弄りながら。また苦笑いで__
「んー、あのー、えっとー、急で悪いんだけど…その前に頼みたいことがあるぞよ…」
頼みたいこと…なんだろうか、まさか…
「そ、その……お前たちって、魔王討伐グループ的なの入ってる、よね…そ、そこでさ…ま、まおう…を…」
お?お?魔王を?お?
「シバいてほしい…ぞ…」
おい言い方よ
「はい!先生!先生がしばいたら早いと思います!」
「だ、だめ!」
あれ、一瞬口調変わったぞおい
なんでだよ!
「ストーリー的にあっけないだろぉ!?」
オォイ!それってYO!メタ発言じゃんか!アッアッアッアッ
こいつ言いやがった…!
俺が「はぁ…」とため息をつくと
「お願いします!なんでもします!なんでもしますから!」
ん?ん?
「…あれ、今なんでもするって…」
………
言ったよな?こいつ言ったよな?
考えた、俺は考えた…っ!
——シーンとするこの間はこの神様には似合わねぇよなぁ…
「そんな、は、破廉恥な!この私に何をしようというぞ!」
は?キレそう
「まだ何も言ってないんですけど…神様の想像はどんなものだったんでしょうかね、気になりますね」
俺は暗黒微笑で言った。(うん、なってると思う。
いや自分は考えてただけなんだが…仲間にするとかそういうのを考えてたんだが…
と、少し楽しそうなキュリオスは__
「す、すまん…お前、なにか考えてそうなのだが何も見えないぞ、さっきは見えた筈なのに…素直に言ってほしいぞ…」
ん?…まぁいいか、、
「キュリオス…?……んああ、もういいや、言お」
「ふぇ?」
「お前が創った世界、一緒に冒険してみないか?」
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次は、投稿早くできる様頑張ります。
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