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岩ノ劔

小説、投稿遅くなってすいません!

今回は二話となります!

えっと、今回から戦闘が加わります、魔法フルでいけたらなーと思うんですが、「こう言う魔法出して!」

とかあったら、是非お申し付けください!

読んだ後、誤字脱字、指摘等あったら遠慮なく!

ゆっくり読んでくれると読みやすいと思います。そこは個人ですが…

では、

【気になったんですけど、土属性って弱いんですか?】

【岩ノ劔】編、お楽しみ下さい!


?:「は…はぁ…ん……はぁ、はぁ、はぁ」

(よ、よし、ここまでこれば大丈夫だ…)

私は暗闇の中、微かな夜月の光に照らされながらも、全力疾走。

大きな木の所で座り込み、呼吸を整え。

「  『風よ我に翔力を』  」

「  『エアロゲイル』 ッ!!」

びょーんっと…軽く60ルトぐらいかな(ルト=現実でのm)

「よいしょっと…ふう…夜風は気持ちいな…」

おっと、自己紹介を忘れていた。

私は風の魔法使い…?んー…『ウインドウィザード』ってとこか。

歳は18。一応、この国の王の娘なのだが、他の国の王子とやらがこの私の嫁になってくれとうるさいからな、このように夜逃げしてるんだ。ははは…(おい)

名は「ラミー・ユレイル」父や友人からは、「ラミュ」と呼ばれている。

私自身もその名前が気に入っている。

巷では「風のラミュ」と呼ばれているらしい。

「…夜逃げとはいえ、何するんだ?」

どうしようか…確か街はちょうど月の方向だろうか。

まぁ…行ってみるか。


…森を抜け、大平原へ出た。

あたり一面に広がっている黄緑色の草は今宵の満月で明るく照らされている。とはいえ暗いな。

疾風魔法しつぷうを使用しているため、時速180キルト(キルト=km)は出ていて、人から見られても何だあれはとしか言わないだろう。うん、きっとな。


ん…?蛍?

突然目の前には蛍ほどの大きさの何か明るい物体が在った。ただ魔力の反応があるから蛍とはいえまい…


…と、言うことは、光魔法か…!?

「 『爆光ばくこう魔法』!?」

火属性と光属性を掛け合わせた二種構成特殊魔法…こんな夜中に一体誰が!?

しかもこんな的確に私の目の前に設置ができると言うことは狙っているのか?

そしていつのまにかその小さい光の玉は私を囲み、既に6つほどがある。

どうしようか、困ったものだ…

お、落ち着け、爆光魔法なら…風で飛ばせるはずだ、ここで爆散ばくさんされる前に一瞬で蹴りを突ける!!



「  『爆光よ、雪海せつみの風に包容され飛躍ひやく炸裂さくれつしろ』  っっ!!!!!」



「  『スノー・マリン』  !!!」



魔法陣は完成した、質量を高めるだけだっ!

私の真正面に透明な魔法陣が形成された。

10の内…風6、水2、闇2!

ここだと自分も飛ばされる!魔法陣の属性形成の時なら多少離れても創造力に変わりはない、少し離れるっ!


「ひ、久しぶりに攻撃魔法を創ったが、やはり私の風魔法は常時フル回転のようだな…フ、フフフ…」


よ、よし‥完全に創造できた、その時数約5ルラ、(5ルラ=5秒)スローに感じた。


「  『ブラスト』  ォォッッッ!!」


魔法詠唱を終え、脚を崩し、汗だくになって、と、とても息苦しい…

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」

上の方では光が留まりながらも風の力で遠くへ離れて行った。

「はぁ…」

大の字になって…ああ、ちょっと鈍ってるな…


——ああ…なんだったんだ……

「つか…れ…た…」



 「——おーい、起きろー。おーいおーい!ぽんぽんぽーん」

ん…

「ふにゃあ!!」

「「ごふっ」」

「痛い」

「こっちも痛い」

「あんた誰…?」

「あなたこそ、なんでこんなとこで寝てんすか」

「ぐぬぬ…と、というか、この私に気安く話しかけるな!」

こ、こやつは何者だ。

「なんでそんな貴族みたいな言い方なの…」

「私はきぞ…い、いや、やっぱなんでもない…」

もしかするとこやつ、国兵か?と思うたのであえて言わないでおこう。

「?名を聞いていいか?」

んー名前言ったらバレるか…?

いや言った方が___

「ラミー・ユレイル。ラミュでいいぞ」

言てしま!

「おう。俺は海。空歌海だ」

私の名に何か気づかないのか!?まぁそれはそれで良いのだが…一方、そなたうみ?だが、聞いたことない名前だな。

「ん、んん」

歳は同じぐらいか。

「あー、俺はあっちの『ラノル』ってとこからきたんだけどー…」

ラノル、あの街はラノルと云うのか。

「おーい!うみー?」

「あ、ソラリスきた」

ん?なんだあの黒髮の女は

「おー!俺の本持ってきたかー?」

手前まで来てその女は。

「え?本?マナフルーツなら沢山持って来たけど…本は宿に置いて来たよ?」

そのマナフルーツという果実を抱えている若い娘は言った。

次にこの、うみ?とやらが__。

「あ?あ?今お前なんつった?」

「本は宿におひひぇふぃひ…にゅはっ!!」

その海というやつはソラリスというやつの口を塞ぎ、押し倒し、街に向かって全力疾走の勢いで走り出した。


空歌海:


——あーくっそあいつ、なんで魔法の練習するってのに本置いて来てんだよ!

「クソォォォ!!」


「 『エアロ・ゲイル』 ッッッ!!!」


!?な、なんだ!?風!?

「おい、そんなはしたない言葉をあまり使うんじゃないぞ」

真後ろから風のように来たラミュ。

「ちょ、まっ!?」

ラミュ…の緑髪が異様に…麗しい感じが……?

「ってか、はやっ!?」

「緑の子、行っちゃったよー?」

少し遠くからソラリスの声が響く。

ん?あれは…

「ほら、これがお前の魔法書か?」

はやっ!足速っ

でかい洞窟を一瞬で抜けてた…すげ。

「あ、うん。あ、ありがと…う」

手渡してくれると思ったら、歩きながら。

「ふむ…土属性が…7か…すごいな…魔法は全然記録されてないがな」

勝手に人のやつ見るなよ…

「う、うん、昨日始めたばかりなんだ」

「昨日はじめたばかり?お前、年はいくつだ?」

「え、18だけど」

「貴様、学校には行ってないのか?」

ん?ん?

「あ、そうだな、いわゆる魔術学院?というやつか」

「行ってないけど…てかこの世界来たばっかだし…」

言っていいものなのかわからないけど…

「な、なんだ、なんだと!?きたばかりとは!?」

うん。まあそうなるだろうとわかってた。

「実は俺、未来人なんだ…」キリッ

俺が得意(笑)のイケヴォで言うと。


「…」


はぁ、まぁバレるよな。

「異世界転移!したんだ!」キリっ


「くしゅん!」


「お、おい、なんか言えよ…」


「…この世界での異世界転移は珍しいが、無いわけでは無い。抑々(そもそも)私は…っくちゅん…ここが異世界だと分かっている…っくちゅん…」


「大丈夫か?」


「少し前、ここから別の世界へ行こうと術を行った者がいるのだ…くちゅん!…だが、禁忌魔術としてそれを行った者は……くちゅん!…処刑された」ずずずっ


ら、ラミュは風邪か…


「あのー…気になったんですけど…あの足の速さといい、いかにもな髪の色なんですけど…」

「ラミュさん…貴女って風が得意なんですか?」

まあ俺の言ういかにもな髪の色と言うのが、風属性=草属性であってこの二つは等しい訳であって、統一された7大属性の一つだよな、まあここまでくると言いたいことはわかるだろう(わかんねえよ)。つまりはサラッサラの清楚な髪質、緑髪!! 


  ☆絶対☆緑髪りょくはつサラサラ清楚系美乙女☆


「うな?風は7だ」

つよーい!全然つよーい!俺の周りにチーターぐらいしかいないからもう泣きたいぜ!haha!


ソラリスと合流し__

「はぁ…」

「どしたの…海…」

お前ちょっと欠けてるよな!

「いや、なんでもない。てか、ん?ラミュ何故にパジャマ?」

育ちいいな…おっと、いけないいけない、少し胸が大きいからパジャマがいい味出してるだなんて思わないようにしないと…

「くちゅっ!す、すまん、実はだな…」

カクカクシカジカ…ほぉ、なるほど…夜逃げお嬢様ねぇ…強制的に婚約…かぁ…断ることもできるけど億劫だから…大丈夫かラミュさん…

「というわけだ…は、は、くちゅっ!」

「おいおい、さっきからくしゃみがひどいぜ?おい、ソラリス、こういうやつ治せないのか?」

風邪かな?まぁあんなとこで寝てたらそらなるわな。

「ん?できるよ?でも外側の傷じゃないから多少時間が必要なのと、少し痛みがくるよ」

お嬢様の風邪を治せるなら治した方が吉だと思うし治してもらうか。

と、ラミュが

「そ、そうか、少しの痛みなら大丈夫だと思う。から、お、お願い申す…」

「じゃあ、ここに寝て?」

ん?いやいや、そういう展開いいから、はよ回復しちゃって?


ラミュ:

な、なんだあの男は、ちらちらと…

「は、恥ずかしいから、あ、あちらを向いておけぇ…あっ…ち…」

あ…力が…抜け…

「えっと、ラミュ?力抜いてよ?」

真っ暗…み、見えない、私は何をされてるんだ…?


海:

!!!やばいやばいやばい!

男がいるのにあいつなにしてんだよ!

落ち着いて説明すると、だな…ラミュのパジャマのボタンを…魔の手(ソラリスの手)が…うわあああ!見れない!これ以上はご想像にお任せくださいっ!!

「あ…ん…ああ…あ…だ、だめだ…そこは…あああっ…」

「お、おおおお、お前ら、な、な、なにしてんだよ!こ、こここ、ここに男の子がいるんだぞ!そ、そそそ、そんな、は、は、ははは破廉恥な!」

「うるさいなぁー、別に変なことしてないよ」


「 『眠りの幻よ』… 」


「 『スリープ・ハルシオン』 」


「してるだっ…」うへぇ…



ソ:「少し痛い?」

「いや…大丈夫…だ…」

パジャマもいいね…ラミュに似合うなー。少し覗いてみますか…

ラミュの心臓あたりの胸に手を当てる。目を瞑り…

「………普通に急激なマナの消費と風邪だね…起きたらマナフルーツ食べさせてあげよ」

ヒールかけとこうか


「 『心身ともに安らぎを』 」


「 『ヒール・ラ・ヒール』 」


ヒールもかけたことだしぃ…

ぐへへ…ラミュさんの体ぁ…ぐへへ…まずわぁ…うへへへへへへへ!!!

「いだっ!」

海:「おい、ラミュさんに何しやがる」

手で頭を抱えて(うな)るソラリス。今は変態のおっさんのように見えるがな

「痛いよ海…なんでマナフルーツで殴るの…」

「それより、お前はなんでお嬢様の体に変なことしようとしてんだよ」

「いいじゃん別に!」

こいつ…やっぱしてる…

「いいわけねぇだろ!とりあえず今日のところは宿に帰るぞ」

「えー?練習は?」

「練習より今はラミュだ!ラミュも一緒に連れてくぞ!」

「んぅ…わかったよ…」

ラミュを担いで街まで行くことにした。

「…………ねぇ海、なんでそんな何回も体勢立て直すの?ねえ何で?」

ギクッ!

「ん、ん、ん?な、な、なんのことかなー、あ、そうそう、それよりマナフルーツ、ラミュに食わせてやろうぜ」

「なんか微妙によこしまな力を感じたんだけど…気のせいか!」

よ、よかったー、ありがとう!お前がバカでよかった!

「ふわあぁーあ…」

カチンっと、ソラリスが胸ポケットから懐中時計…というか魔法器具のようなものを取り出した。

「ん?マナ濃度が…濃い…」

ん…?マナ測定器みたいな感じか。

「う、海、この先の洞窟、強い魔物がいるよ…」

「えっまじかよ!」

ええ、魔獣…

「どうする?逃げ道はないけど」

(でも、ソラリスチーターやん。いけるやん。)

その時、自分が負ぶってる人のことを忘れていた。

「ソラリスチーターなんだし、いけるんじゃない?」

「わ、わかった、チーター…チー…ター…」



 「——ラミュ、ここで寝ててね… 」


洞窟前に来た。


「『安らぎの壁よ』」


「 『ヒール・ラ・シールド』 」


ゴクリ…ここはソラリスに任せるか?いやいや、そうもいかない…錬成…そうだ、この本に…


     【土属性】  ・  【練成師】   

   

   錬成師とは、主に自分の得意な属性を使って

   物を創り出す魔術の一つである。

   己、土属性ならば、土から連想し、錬成して

   みると良い。 

   実践あるのみ、だ。 

                        』


「これだけかよ…クソッ!」

「どどど、どした」

「あ、ごめん」

洞窟の前で装備を整えた。ソラリスは立派な、所々金属が装着されているローブを身につけている。

長い髪をポニテ?のような髪に整えている。

「な、なにジロジロ見てるの…?海も準備してっ…」

頬を赧らめながら言ってきた。はぁ、ここで死ぬとかないよな。今更作戦変えるのはやだな…

「あ、うん。あ、ソラリス、錬成ってここでしちゃダメなの?」

「いや、していいけど時間かかるよ?」

ソラリスによると、敵はある程度のマナを放出してて、俺みたいな弱いやつはそれを使わないと魔法創造が難しくなるらしい。

「つまり、初心者は敵の前でしか魔法での錬成は難しいから今はやるな。ってことか」

「まぁそうなる」

「えー、連想?んー…土…地…地中…金属?…いやいや…ないない…」

金属ってできるのか?てか、連想で失敗しましたー、とか、シャレにならんぞ…

「何ぶつぶつ言ってるの?聞きたいことがあったら、この私に任せてよおぉ!」

ソラリスが手で胸をぽん、と胸を張って言ってきた。あぁ…まぁいいか、こんな時は頼ったほうがいいよな。

「じゃ、じゃあ、土属性って、連想できるのなら、なんでも想像して創れるのか?」

ん…なんだあいつ…

ソラリスは指を顎にあてて、うん?うん?と首を傾げ、傾げ……

「んー、多分だけど、なんでもいいんじゃない?」

はは…まあいっか

「よし、行くか…」

「行こ行こ!」




 __俺とソラリスは、強力な魔獣の反応がする洞窟へ入った。

「うわっ!暗っ…」

「シー、もういるかもしれないから静かにして」

小声で、喋りながら進むが…いつ来るかわからないぞ…

「ぐうぅー…ゔがー…」

!!!魔獣か!?

「ソラリス、聞こえるか…?」

「うん…じゃあ、魔法創造の準備を」

暗くてよく見えないが、魔物はすぐ近く。起こさないようにする。

洞窟に入る前、 『魔物のいるところ周辺、一時的に明るくする魔法使うから、海も手伝って』 とソラリスからあったので、手を貸すことにした。

その手伝いの内容は、魔法陣形成、二人での二重詠唱だった。

「ん…じゃあ行くよ」


 「「 『マナ・ラディウス・スペクトル』 」」


 「「 『魔力の光源から、光の波長に乗り、闇を打ち消したまえ』 ッッ!!」」


うわっ、明るいな、明るすぎる。

「これでいいのか!?」

「うん!!これで少し魔物の動きも止められる!」

ちょうど魔物の頭上にある光源から目を守る。光属性は魔物に効くそうな。

「お、いいぐらいになったな」

細かく表現とならば難しいが、強いて言えば一般的な家にある蛍光灯ぐらいの明るさぐらい。

「ここで海に朗報!ほいっ」

「んあ、なんだこれ」

ソラリスが投げてきたのは石?のようなモノ。

「それ、練習用で昨日町市場で買っといたんだけど、使わなかったからさ。ちなみに使い方は、自分の魔法陣に置いとくだけ。まあ効果は使ってからのお楽しみ!」

へえー、なんか使えそうだけど… 


 「「さて、一丁やりますか!」」

「まず俺からな」

謎の石を置いて…


「  『ペトラ・ブレイク』 ……」


きつい…だが、あと少し!!


「  『ロック・ブレード』 ッッ!!」


「  『 岩には岩を、我のツルギとなり、崩壊の力を 』 ォォッ!!」


属性配賦(ぞくせいはいふ)は…もちろん…10の内、10…『11』!?

「フッ…限界突破げんかいとっぱって感じか」

「おおーすごいすごい、早く抜き出さないとその剣消えるよ?」

ま、まじかよ、抜かないとダメなのか。

「うをああっ、硬え……ふーんぬっ!!ふうぅ、岩なのに鋭いんだな」

(つるぎ)の容姿となれば、…某ド○クエのロト剣を銅にして粗く削った感じか。

錬成の感覚としては、魔法創造の時のマナの出し方は変わりは無いが、そこから脳内で創るもの(造るもの)をイメージする。

イメージできたら、そこからまた、『属性配賦ぞくせいはいふ』を行い、どの属性に振り分けるかを決める。

自分は土に振り切ったけど。

「私の出番ないんですけど…とりあえず海の体力もう消えるから供給しますかね」

お、なんか体力戻ってきた…のか?まぁいい

「ソラリス、そうこうしてる合間に魔物がお目覚めだぜ」

「あーうん、じゃあ援護するから魔獣の方、海がぶっ叩いちゃって」

ぶっ叩いちゃってって…ちょっと口悪くなってるし…



と、突然表情を歪め始めたソラリスは__

「あああ、あれれ、ああああ、ごめん海、我慢できない!!!」

「えっ!? 」

ソラリスが突然、何かの本能みたいに敵に飛びかかった…よく見ると、少し牙が生えてて、尻尾、耳?強いて言えば猫のような耳の生えた、ソラリス…だった。

「んっぐぐぐぐ、ゔゔゔ……うううあ、う…み…ちょっと…止めて…」

「わかった!!すぐ止めるから!!」

なんなんだ、猫みたいになって…今すぐ止めないとソラリスがやばそうだ、そうだ、隙を見てソラリスを連れ戻す!!



——プツン  と  脳内  の  紐  が   切 れ た   



「はぁ、はぁ、あ、ソラリスを、ソラリスを!傷つけんなぁッ!」

出会って1日以上、大切な人とわかった、これだけで、感じた、がらでもないけど、こいつは、こいつだけは!体がこうしろと脳より先に動き出す。本能。どこか残された記憶からのこいつの愛着。助けなければ自分はどうかしてしまうのではないかと脳も動き出し自分自身も怒りのままに吠え狂う。嫌だ、ソラリスにはいなくなって欲しくはない。何故だ、会って一日も経ってるか経ってないかなのに、なのに……

こいつは守らないと__。


「守らないといけねえんだよぉぁあッッ!!!」

「うおらああああぁぁぁ!!

       力を!貸してくれえぇぇぇ!!」



すねに一回。もうこれ以上制御は不可能。

1度目の血飛沫。


「まだまだぁぁ!ソラリス、そこを退け!下がれ!」

「ああああ、うわああああああ!!!」


ソラリスは、立たずに、座りながら後退。


「早く!!!」


油断した、というか、ソラリスのことを意識しすぎた。

自分の背に一回、魔獣からの攻撃。


「痛えええ!!」


最初から限界突破、ソラリスに傷一つつけやしない。

魔獣の脛に一筋、斜めに切り、血が飛び散る。


「近づくな!!!ぅぅ、ソラリスにぃぃ…傷一つつけんな!!」


1…2…3…4…と、一撃がかなり重い。


「(唐竹、逆風、逆袈裟、)」


殺る、殺ってやる…二度と俺とソラリスの前に来んじゃねえ!


「う゛あ゛あ゛あ゛!!『もう二度と…』!!!」


「(右切り上げ、左薙…)」


体制と息を一瞬で治す、体がもつか…!


「(袈裟切り、右薙、左切り上げ…)」


「お前の脚…切り落としてやる!!

!!これがダメならぁぁ…こっれっで!!!うおらッ!」


魔獣の骨に直撃、そううまくは折れない。

咄嗟にのこぎりのように劔を扱う。

「折れろぉっ!!」

痛恨の一撃、魔獣の右足が取れた。

次は左足…

「お前はもう…

ここにいていい存在じゃねえんだよ!!!!」


確実に…仕留める!!

「俺が土属性だけだと思うなよ……」



「  『グリン・シャドウ・コメット』  」


「  『影なる閃光よ、地の彗星となり裂き砕け』 ッッ!!」


土4、闇3、光3。

一瞬で魔獣の左足が斬れた。

「倒れるっっ!!!さっぁせるかああああああ!!とゞめは!必ず!刺す!!!!」

魔獣の倒れる、頭の位置を予測、魔法陣を形成する。


「  『クラック・ユニオン』ッッッ!!!」

「 『地よ割れ、迅結合しろ』 !!!!!」


土10しかない。それしか手段は無い…

「うおらぁぁぁ!」

割れている地面に剣を刺し、1ルラで地面を閉じた。

その勢いで血も飛んだ。


『岩の劔』が魔獣の脳天を突き刺し、紅い紫の血液が自分に跳ね、宙に舞う。

やがて光も弱まり、薄暗くなっていた。

残った体力を限界まで振り絞り、魔獣の腹部へ。


「  超撃・刺突  」


つるぎつかを両手で持ち、高く挙げ、勢い良く


突き刺した 


「消え去れ、魔獣バケモノ


「戻れ」

自分が『錬成』した『創造物』は『錬成主』の元へそのままの状態のまま返るらしい。

クソ、血生臭ちなまくさい…

魔獣、魔獣の血は、闇の血潮とも言われる。

なぜか。それは、純な人間がその血に触れると『狂気化きょうきか』といい、その人間のもう一つ、人格のようなモノが一時的に現れる。

けれど、ソラリスの体にはなんら変化なかった。ただ怖がっていただけだ。

ここの人間は、ある一定のことを超えると闇の血潮の効果は出ないそうだ。

その一定のこと、とは、15。15の歳を超えてから、効果は少しずつ出なくなる。

それと、さっきの獣のようになったソラリスとは関係があり、15に近い歳だと完全ではない状態として、ソラリスのような状態になるそうだ。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」

剣を杖代わりにして、ソラリスの元へ。

「ソラ…リス……」

マナも底をつき、頭が廻らない。

「あああ…ああああ!!!さ、触らないで!!近づかないで…!」

ソラリスに両手で張り倒され、ものの無残に…

それは、一時的な…『死』

震えた声のソラリスは…何を視たのだろうか、救えなかったのか…?


ソラ:あ、あ…あ…

「う、ううう、海?」

「き、聞いてんの?」

あ、あの海は…あ…海じゃ無い…

こ、恐い…


「『光よ』」


でも、私は…ヒーラー、なんだ…

「う、み?」

「うわあああああ!!いやぁぁぁ!!!」

血だらけの海は、死んだように、生気がなかった。

私は、今の海の恐ろしさと、ヒーラーとしての覚悟に対する自分の弱さで、どうしていいかわからなかった。

変えられないジレンマ。

でも、でも…

「救ってくれたから」

私は、

「救いの返しをするよ」


海:

 「ん…んあ…」

「あ、海、起きた?」

あれ…ソラリス…

「ほら、あげるから、食べて」

ここは…はは…膝枕。それに…ここは宿か。

「ソラリ…もぐもぐ…」

マナフルーツか。んんん、酸っぱい…

「ちょ、ちょっと、ちゃんと飲み込んでよ!あ、水」

目開けらんねえ…

「んーー…あーもうちょい!」

何やってんだこいつは

「と、取れた」

あ、コップ取ってるのか

「どうぞ…」

ストロー、の様なものがあって…飲めってことか

ごくごく…ずず…

「大丈夫?海、怪我してない?」

「してない…」

「ガラガラ声じゃん、休んでて」

 

 2ルジル(2時間)後…


「海、起きて…海、おーきーてー…ご飯できたよー」

「んー…なんだよ…って、は!?」

そこにはメイド服を着た…ソラリスさんがががががが

「あ、あんまりこっち見ないでよ…」

「なんで着たか聞いてもいいか?」

ワクワク…ドキドキ…

「や、宿主さんが…この服装なら早く起きてくれるって…」

なんという事かっ!これこそメイド萌え!?

「すまん、正直に言う。可愛いわ」

ソラリスは顔を赤くしてた。ん〜、あざとい…だがそこがいい

「ほ、ほら、食べて」

「何これ…」


「え?見ればわかるでしょ、あの有名な

『 スモーク サーモン スモーク のヤマタ乃蜂の蜂蜜で氷結溶岩ホイル焼きとツバキアブラレラモッツャァレェ〜ラチーズ の ぶりりあんと肉蒸し和え と 血液トマトパン と まむし酒ドレッシングのクソワロドリアンサラダ』だよ」


「何それ」

「ちょ、腹痛い、やめて、腹筋死ぬって、あは、あひゃひゃ、痛い痛い!!」

「痛いの!?大丈夫?!」

「大丈夫大丈夫、笑ってるだけだから…あ、はぁ〜…笑った…」


お、でも美味しそうじゃん。

「食べていいの?」

「ど、どうぞ」

ゴクリ…まずは、スモークサーモンスモークのヤマタ乃蜂の蜂蜜で氷結溶岩ホイル焼きから…

「ふー、ふー」

ぱくっ

「もぐもぐ…」

ん…

「アトゥイ…」

お…おお…蜂蜜の甘さは控えめにされてて、スモークサーモンスモークのスモークサーモンのほのかな木の香り、サーモンの旨味が食欲を倍増させる…氷結溶岩は後々、口当たりを柔らかくしてる…

「う…うまい…」

次はツバキアブラレラモッツャァレェ〜ラチーズのぶりりあんと肉蒸し和え…

「もぐ…もぐ…」

んんん!?

な、なんだと、あまり食べたことがなかったが、チーズと肉がここまで合うとはっ!

ツバキアブラレラと言う油と、モッツャァレェ〜ラチーズの絡みがまた、ぶりりあんと肉蒸しの臭みをうまく消している…

「うんまい」

次は…血液トマトパン…

「サクっ…パリ…もぐ…」

!!!野菜のパンがここまで旨いとは…ん?血液?

「な、なぁ、血液って、誰の?」

「ひにゅあ!?ああ、えっと…」

ソラリスは、俺の耳元に来て……

「私…」

!!!!???

やばい、なんか変な気分になって来た…

「そ、そう言う奴じゃないよ!ただ、私の血って魔力が豊富だから…なんでもっと顔赤くなってるの!?」

「ごめん、つい…」

ふむ、マナフルーツより新鮮…と言う事か。

「ふぅ、途中変な気分になったけど、うまかった」

「う、うん」

次は…まむし酒ドレッシングのクソワロドリアンサラダ。

「うーん、珍味というやつか、名前こそ変だがなかなか美味いな」


ふう…うまかった。

「ご馳走様です…」


 「はぁ…はぁ…」

ん?だれ…だ…?

隣のベッドには、ラミュが。

「おーい、ソラリス、ラミュ苦しそうだぞ?」

「ちょっと待ってー、あ、できればラミュに水あげといて」

んー、水…

ラミュの額に触れると…

「うおあ、あっつ、冷たい布で冷ました方がいいだろ…」

一応飲ましておく。

「ほれ、水だぞ」

「ん…」

ごくごく…ずずず…

顔赤いし、熱もあるし…あいつはなにしてんだ?

「おーいソラリスー、看病してやれよー?」

「ごめんごめん、水くんでた」

ここの宿屋は寝るだけじゃなくて、色々生活できる環境ができてて、一つの家を貸してくれている。


 「ふぅ…やっと落ち着いたか」

もう日が暮れて、暗くなってきたからもう寝ることになった。

だが…

「寝るとこどうすんのよ!」

「お、お前はここで寝ろ!」

「嫌だよ!流石に海も男の子なんだから、なにするかわかんないもん!」

実は…ベッドが二つしかなくて、寝るところを決めるのに悪戦苦闘…

「だって、ラミュのとこで寝たら風邪が移るだろ!?」

「嫌だ嫌だ!ラミュのところに寝る!」

ジタバタして駄々こねてると子供にしか見えない…

「じゃ、じゃあ、明日風邪引いても文句言うなよ!?」

「ヒーラーは風邪ひかないの!」

はぁ…全く。

「あ、そうだ!」

何だ…?

「海が下にねればいいんだっあ痛いやめて!」

「いい加減にしろよお前…!」

と言うことで就寝した。



これから…またあんな残酷な戦いが続くのか?




どうだったでしょうか?

日本語変だったりしてるところあるかもしれません。そこは申し付けください。

投稿ペース、よりよくしたいと思いますが、都合が悪くて投稿できない時があるかもしれません、頑張ります!

感想など、是非ください!

これからも、精進させていただきます。


月 そらまめ

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