ここまでの登場人物紹介〜簡易版〜主人公編
物語と言うモノは、木々の枝や葉の様に、彩りを季節と共に豊かに変える。
人々の様に栄養が必要で、また栄養がありすぎてもよくない。
多くの時間と苦難と共に成長し、また、次の世代へと引き継ぐ。
今回は、登場人物の紹介です。
別小説に登場予定の人なんて出してません。ええ、出してませんとも。
伏線回収したかっただけって訳でも有りません、ハイ。
サワサワと風が木々を揺らす音が聞こえる。
太陽の光と枝木によってキラキラと瑞々しい芝生にマダラ模様を映し出す。
木々に囲まれた、芝生と剥き出しの大地とが混在する森の公園の様な場所の真ん中に、木で出来た机が有った。
人が6人が座れそうな机が二つの長椅子に挟まれ、その片隅に1人の少女が座っている。
…『情報の一部公開されました』。
不意に、木の上が淡く輝きを放った。
『一冊の本』が、…音も無く宙に現れる。
「ああ…、この物語の一部が公開されたか…。」
「全く…この『記憶』の図書館の本は面白いな…。」
「面白くは有るが、こうも飛ばして読めないとなると厄介かもしれないな…」
「しかし、『先代の私達』の記憶の中に、現代のラノベの様なモノがあるとは思っても見なかったな…」
そして、森の中の机に近ずく人影が、一つ。
「おや…?、こんばんは…いや…、こんにちは…それとも、おはようかな?」
「すまないね、『こちら』からは『そちら』の時間は分からなくてね…、変な挨拶をしてしまった」
「それにしても…、ここも『観測』の対象だったのかい?それとも迷い込んだのかな?」
「重ねてすまないが、気の利いた物は出せないよ?…何せココは…」
「『Sの図書館』」
「見ての通り木しかない、世界樹『マリーナ』の中であり『私』の中さ。」
「…意味がわからない…?って?、んー今は『観測者』の方々には、まだ内緒かなぁ…すまないねぇ」
「それよりも、君達はこの本を見に来たんだろう?、なら一緒に見ようじゃ無いか…」
「何故分かったかって?、……そりゃそうだ。」
「だって、あなた方は…もう…、その本を持って居るじゃないか。」
「1人で読むより、2人で読んでいた方が楽しいぞっ!…きっと。」
「…ソレに、その本が言っているよ」
「『この小説を手にして頂いて、ありがとうございます!』」
「……ってね。」
『Raito.and.dark〜太陽と月の兄弟』
主人公が夢中になっていた1人用ゲーム、転生直前三部作まで発売されるも……、主人公は二部までプレイしていた。アニメ、小説などされた作品。
最初のタイトルは、1時間で昼夜が変化し一部のエリアが太陽と月と関係したダンジョンが有った。
魔王によって、負のエネルギーを用いて魔物が世界に溢れかえってしまった世界。
人々は『魔術』を用いて『魔物』に対抗していた。
彼らの多くは武器や防具などを『触媒』とし、己が『魔力』を増加させ応戦していたが、魔王が用いるのは『暗黒の魔法』。
その強大な力に人々はなすすべも無く…。その生活圏を追われて行く世界。
そんな世界の中央に存在する大陸、『セイルデーン』
春弥の世界で言う所の『桜』にも似た大陸の形をしていた陸地。
その最も外側に位置する『太陽の里』から最初の物語は始まった。
上記、1期episodeあらすじ……一部抜擢。
以下、登場人物紹介…24部までの本編に出ていない設定のみ記載。
主人公 ナフティア・M・トリスタン
この物語の主人公、イメージカラー『紫』『白』ゲーム時の性格は一言で言うのなら『大和撫子』
毛先…或いは、暗がりになるに連れて紫に見える白い髪を持つ少女。物語開始時点で18歳、153cm、43キロ。
青みが入った白の瞳、分かりやすい表現としては水色の瞳。
ゲーム主人公『マサト』の姉にして転生者。前世は会社員をしていた。転生前は172cm、75キロと本人にとっては、やや太り気味の体型。
その為、前世は仕事などで、運動不足気味だったと言う自覚から、ジム通いするか検討していた。
現在の身長が、密かに悩みのタネ。ゲーム時代のナフティアもまた、もう少し大きくなりたかった様だ。
好物はゲーム時代は『和菓子』。現在は『簡単に作れる程の料理』や『炒飯』などを好む。可愛いモノが好きな性格。
元々のゲーム時代より弟に様々な感情を向けている、ただし恋愛感情は無い。
『和服の民族衣裳』をイメージされたデザインの法衣、厳密に言うならセーラー服と巫女服の合わせた様な服を着ている。その為に肩や脚が露出している。
…ナフティア自身は、製作者の意図があるのを知っているが…結構恥ずかしい。
……『追記予定多数』
得意魔法、『月の欠片』シャボン玉の様な光の球を操って敵にぶつける事。
『月の返し身』相手の魔法を跳ね返す。
『月夜の眠りに誘いましょう、月夜の眠り(ムーンスリーブ)』
非戦闘魔法、『闇夜にお休み(ムーンスリーブ)』戦闘時とは異なり、宿屋などで使用可能な魔法。
移動速度アップなどの補助効果が付く。…現実になった今では他にも恩恵が…?。
装備『月光の羽衣』
装備者を護る為の魔法を宿している。防御・反射など。
『月光の法衣』
月下美人アメリアの加護を宿した法衣。一日かけて自己修復する。
ナハト(黒髪) イメージカラー『黒』『紅』通称 ダークナハト→洗脳解除後、紫髪になっている。
『Raito.and.dark〜太陽と月の兄弟』の『月』の立ち位置、身長175㎝
ゲーム一期の姿。瞳は紅く猫を思わせる、まるで縦に開いているかの様な瞳。
マサトに対する存在として魔王が生み出した存在として登場するも、その正体はマサトの姉。
暗黒の銃剣を使い、黒い長髪にジャケットにジーンズ、黒く長いマフラーがトレードマーク。
ストーリーにおいて、何度か主人公を苦しめ邪魔をする、そんな分かりやすい敵キャラ。
弟のマサトの色違いの髪色、容姿をしていた。
マサトがナハトと戦う際は、物語の都合の上なのか、基本的パーティでの戦闘が主の『Raito.and.dark〜太陽と月の兄弟』での1対1の戦闘であった。
現在までの戦績は1勝1敗1引き分け。
魔王の力の一部『暗黒の魔法』を使い、影のある所であれば好きな所に移動出来る転移の魔法。
残像を残す程のスピードで動く事が出来、また分身をいくつも作り、撹乱しつつ相手を攻撃する事が出来た。
遠距離からのあらゆる攻撃を、空間に穴を開けて吸い込む魔法が使えた。
また、別な所に穴を開けて相手の遠距離攻撃を返す、と言ったカウンターが出来た。
通常では近距離戦闘を好み、遠距離からの攻撃が余り多くは無いが、HPを半分切ったぐらいから攻撃手段が変わる。
遠距離系の暗黒魔法を使ってくるが6回だけであった。
その6回が終わるとリロードだ、と言う台詞と共に銃剣の弾込め作業に入り、
その作業中は、隙だらけなのだが、その時にウッカリ遠距離攻撃してしまうとカウンターされたり、たまに相手からの遠距離攻撃を穴で吸収しHPを回復したりする。
しかも本来は夜の内にしか本来の能力を発揮できない暗黒の銃剣を使っているが、ナハト自身の魔法で空を曇りにしたりする事で、暗黒の銃の本来の能力を昼夜問わず使える。
もちろん夜の方が技の威力などが上がり、魔法の詠唱やリロード時間に差異が有るなど、攻略の難易度が異なってくる為、ゲーム内時間を気にしておく必要があったりした。
ナハト、イメージカラー『紫』『黒』『洗脳解放後』
紫の短髪、猫を思わせる、赤い縦の瞳孔の双眸。
闇の中に浮かぶ様に真っ白な肌に、口許を隠す様な膝までの続く黒いマフラー。
赤い装飾された、一見軽装な黒い鎧
身長は170センチ前後、黒と紫のサーコートを羽織って、黒のジーンズに黒いブーツ姿の男性。
実は洗脳前と後で、デザインが異なっている。
元々身につけていた装備に付与されていた魔王の『魔法』では無く、母アメリアによってもたらされた、羽衣の反射能力と『魔術』によって変身した姿。
戦闘能力については、本編にて…情報公開され次第、追記。
1作目のストーリー上で、主人公に対してラズボスが仕向けた刺客として初登場する。
その正体は、マサトが産まれて間もない頃に攫われた3歳程離れた姉である、
ラズボスによって刺客として育てられ、性別を偽る事の出来る黒いマフラーを纏う事で男として、マサトの前に現れ、倒されるが、
『Raito.and.dark〜太陽と月の兄弟2作目』では、姉としてお助けキャラの様に颯爽と現れるのである。
マサト・S・アプストリア 15歳。二期スタート時16歳予定。
『Raito.and.dark〜太陽と月の兄弟』におけるゲーム主人公。イメージカラー『赤』『オレンジ』『太陽』の立ち位置。
大部分が太陽と光属性の魔法や固有技、スキルで占められており、ゲームの進行次第で他の属性魔法『風』『地』『火』『水』『無』『時』『次元』と言った属性も組み合わせて使える。
作中唯一『暗黒の魔法』に対抗する『太陽の魔法』を使う事が許された存在で、太陽を用いて使用する魔力は太陽が出ている限り常時回復する。
更に、『エクスカリバー』によって『太陽の魔力』を通常の魔力に転換できる為、ほぼ無限の魔力を使用出来る。
物語当初は太陽の力を宿した銃の力を知らず、魔術を使う際の『杖』の代わりとして用いていた。
逆立った短髪、赤いマフラー、軽装な鎧を身に纏っている。身長171cm、62㎏
本来『対となる部族』の筈の部族超えた恋によって産まれた兄妹の弟。
親同士が部族において立場を持った人物だったが為に、マサトが物心着く前に別々の里で育った。
その為、ナフティアと言う姉がいる事を知らずに育ってしまった。
物語の進行によって父から母の存在を聞き、アメリアと出会い。そして姉弟がいる事を知る事となる。
兄妹の居ないと育って来た事から、素直に他人との接し方を大切にしようとする性格。
その性格上、困っている人は放って置けない。真っ直ぐな気質を持つ。
物語当初は丁寧語が苦手だったり、戦闘や人間関係で気持ちばかりで先走りが目立っていたが、時間を重ねて行く内に改善されていった。
『ハーレムの属性を持つ男』と言う称号をプレイヤー達から、送られた存在。
料理が壊滅的に苦手、補助アイテムとして作ろうものならバットステータスがつくほど。
その為仲間に料理関係お願いしている。特にナタリアにはその辺り頭が上げらない。『ご飯抜き』と言う言葉が何よりも恐れている。
この世界に『銃』と言うものは、遺跡から発見された程度にしか存在せず、多くは知られていない為に、戦闘方は我流、剣もまた我流であり物語当初レオンと時折修行していた。
最初は徒手空拳に、魔術を用いて戦闘をしていた。キールとの出会い時など。
追記予定…情報公開待ち。
…………
「どうやら今回はココまでの様…だね。」
その言葉を聞くと影は、そっと席を立った。
「おや…、もう行かれるのかい?」
「そっか…、分かった、また来て下さいな」
影は、僅かに反応を見せると、少女に背を向けて歩き出した。『次の本』を探しに…『本の森』に向かって。
「待っていますね…」
森の中へと消えて行った影に、そっと少女は語りかける。
「行ったか…、様々な人々の物語を観察する…『観測者』…か、まぁ私も似たような物だよね…」
「私も…また、『今の時代』の『あの子ら』に多くを干渉する事は許されては居ないのだから…」
「『先代』は、『彼女ら』の物語を…どんな気持ちで見つめていたのだろうか…」
「『彼女ら』……ナフティア…か…」
そう言って、太陽と月の描かれた本は木へと、戻って行く。
「早く更新されないかなぁ……」
そう少女は呟くと、別な木から本を取り出し、いつの間にか机の家に置かれていたお茶をすすった。
「………あちゅい」
誰にでも無く…
涙目になりつつも舌を出して呟いたその声は、ほんの少しだけ…どこか寂しそうに…。
こんばんは、こんにちは、おはようございます。サルタナです。
今回は主人公の紹介、簡易版になります。
感想に頂いた物語に登場してない点に重点を置いて記載させて頂きました。ちょっとネタバレっぽい所は、この作品が僕の小説をいくつか繋がっている設定にする予定なので、作者の忘れ防止!と思って頂けたら幸いです。
プロットの無い物語ですので、一部怪しい点があるかも知れないですが、これからもよろしくお願いします。
また機会がありましたら、登場人物の紹介をさせて頂きたいと思います。
では、次の本編の更新にてお会いしましょう。
最後に、この作品を手にして頂きありがとうございます。
誤字訂正。観察者→観測者