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月光を浴びながら

作者: ひなプー

「あの日、何を探していたんだろう?」


決して旅人の戯言に惑わされること無く。

過去に囚われず、「その物」を探し出す事を約束したのに。


でも、一人月光を浴びながら彷徨い迷っても見つけられずに…。


「その物」は確かにそこにある筈なのに、私には姿を見せてくれない。

あなたの残してくれた「その物」にたどり着くまで私は彷徨い続けなければならないのですか?


果てし無く続く、終わりの見えない時間に押し潰されそうになりながら…。


今宵もまた月光を浴びながら彷徨う私…。

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