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直人と遥

主人公はあくまでも双子の直保と美琴ですが、前置きの意味も含め両親の直人と遥を主人公として1話目は進めております。

17年前、御子柴さんちに双子が生まれた。双子の親はイケメン人気小説家及び脚本家の御子柴直人と人気女優の小柴遥だったからメディアは大騒ぎ!!マスコミが双子を抱いた両親の周りにわんさかと集まり大騒ぎとなった。

双子はずっと笑ってた。マスコミが大騒ぎする中、双子は泣くでも喚くでもなくただ笑ってた。生まれて1年も……1ヶ月も経っていないのにもう、マスコミに慣れていた。きっと母親のお腹の中にいたときからマスコミが周りにいるから生まれる前にはもう慣れていたのだろうか。


17年後、双子は元気に成長し、2人とも立派な高校生になっていた。

双子の妹、美琴は高校入学と同時に母親と同じ女優の道に進みその才を発揮し七光りと呼ぶすきを与えなかった。

双子の兄の直保も一度は芸能界の道に進もうか考えたが高校生活を捨ててまで芸能界に入ろうとは思わなかった。



御子柴直人の父親は有名なミステリー作家の御子柴源十郎、母親は早くに病気で亡くしている。

小柴遥は歌舞伎の家に生まれ、2人の兄がいる。女は歌舞伎役者になれないので遥は女優として中学の時から活躍している。


直人と遥が出逢ったのは偶然であり必然だった。直人は遥の2つ年上で小説家デビューしていた。直人はデビューしてから早2年でスランプに陥り困っていた。「次回作の案が思い付かない」とそんな中、遥に出逢った。

直人は父の源十郎に相談したり色々して、遥に次回作の手伝いをしてもらうことになった。遥は「小説のモデルになれるなら」と協力したが、そこは人気女優、そう簡単に時間が取れなかった。しかし、直人は当初考えていた案を別の案に切り替え、協力を引き続き頼んだ。その協力が2人の早い同棲という形になり、数ヶ月で終わるはずだった同棲は2人を協力関係から恋愛へともっていき、1年、1年半と過ぎていた。

その同棲の中で直人はヒット作を沢山出し、遥は女優としての頭角を表し、数々の賞を取った。

そんな2人を直人の父、源十郎と遥の両親は同棲をやめるか結婚するかという2択を2人に出した。その質問は関係する全ての者にとって重要だったために答えは1ヶ月後という長いようで短い期間に設定された。

1ヶ月後に出された結果は結婚するというものだった。

直人18歳、遥16歳で結婚となった。その半年後、遥は妊娠した。妊娠がわかった日は2人が同棲を始めた日だった。

妊娠を両親に報告すると源十郎は泣いて喜んだ。

そんな話を17年後、バラエティ番組で馴れ初めを聞かれた直人と遥は掻い摘んで話す。

司会者は有名なミステリー作家の源十郎が泣いて喜んだことに驚くがその前の2人の同棲話に驚く。

「初めて知りました。お2人が結婚する前に同棲してたなんて!」

「知ってたら逆に驚きですよ。今日初めて皆さんに話したんですから」

「実は、娘と息子にも話してないんですよ」と遥はお茶目に言う。

「じゃあ、今日の放送を見てお子さんは知るわけですね」司会者は内心わくわくしながら言う。

「さあ、どうでしょうね」直人は嬉しそうに答える。

それから順調に番組は進んでいき、特別ゲストを呼ぶまでになった。

「さあ、今日の特別ゲストはこの方です!」司会者が張り切って言う。

赤い布で仕切られたところをお客さん合わせ皆が見つめる。司会者の「どうぞ!」が合図なのだろう。赤い布が開くと同時にスモッグが出され、ゲストが出てくる。

ゲストをいち早く見られるお客さんが「キャー」と興奮する。スモッグが消えると直人と遥の顔が驚きの表情になる。特別ゲストは直人と遥の子ども御子柴美琴と御子柴直保だったのだ!

「なっ!?」「えっ、嘘でしょ!?」と驚きの声を2人はあげた。

司会者が進める。

「さあ、本日の特別ゲストは御子柴直人さん小柴遥さんご夫婦のお子さんの美琴さんと直保さんです!」

美琴は芸能界に慣れているためそうでもないが、直保はどうしようと困っている。そんな直保を美琴はさり気なくサポートしている。

2人は司会者と直人の間に座った。

遥はまだ驚いている。直人は落ち着きを取り戻し、2人(特に直保)に「どうしてここに?」と聞いている。

「遥さん、大丈夫ですか?」司会者(スタッフ含む)は微動だにしない遥を心配し始めた。すかさず直人は「大丈夫ですよ。5分もすればもとに戻ります」と伝える。それを聞くと司会者は「そうですか?話を進めましょう」とだけ言い、「さて、気を取り直して本日の特別ゲストは御子柴直人さん小柴遥さんご夫婦のお子さんの美琴さんと直保さんです! 」と進めた。お客さんはその司会者の発言に「キャー」という歓声と拍手をする。

「直保さんは芸能界に入らなかったんですね」という質問から子ども2人に入っていった。



収録が終わり、直保はホッと一息ついた。

「大丈夫?お兄ちゃん」美琴は直保にお茶を渡す。

「慣れないことはするもんじゃないね」と受け取ったお茶を飲みながら答える。

「生徒会長やってるくせに何言ってるの?」

「生徒会長として全校生徒の前に出ることとは違うよ」

直保はそれだけ言うと「まだ授業があるから」と言い昔から家に来ているマネージャーの内藤さんに学校まで送ってもらうことになる。美琴も同様に「今日はもう仕事がないから」と学校へ内藤さんに送ってもらうことになった。

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