最終回 カナコ
エリが死んだ。
どうやら心臓発作だったらしい。
学校に向かう途中のことだった。
そんな身体の弱い子だったか?
最近相次いでこんなことが起きている。
気にしないけど。
自分は大丈夫だ。
カナコは思った。
エリが死んだ。
良かった。
死んでくれてラッキーだ。
ウザイ奴が死んでくれた。
これでアキヒコは私の物だ。
私がエリなんかに負けるはずはない。
あの子はタキガワ先生とも遊んでいたのだ。
それだけではない。
ほとんどの男と関係を持っていた。
そんな女にアキヒコもよく付き合っていたものだ。
確かに可愛いかもしれないが、あんなヤリマンな女のどこがいいのか。
カナコはアキヒコの家に向かっていた。
これで今日から私がNO.1だ。
しばらく進むと・・・。
目の前に誰かが立っている。
「誰」だ?
女・・。
女の子・・・?
カナコはゆっくりと通り過ぎようとした。
近づくにつれ、どこかでみたことがあるように思えた。
同じ学校の生徒だったような。
女の目が、かっと見開いた時、カナコはそれが「誰」だかわかった。
「あっ」
・・と気付いた時には、もうこの世の人間ではなくなっていた。
「闇」 完
皆さん。
初めまして。
この度は小説、読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか。
終わり方もあえて、ああいう終わり方にしました。
救いのないような終わりです。
毎日仕事のことなどで、「救われたい」という思いから書き始めたのですが。
結果的には「救いのない」結末でした。
ああ・やっぱりって感じです。
ホラー系でモチーフは「呪怨」です。
そのままじゃないか!という声を厳しく受け止めますけど。
30回もよく書いたなと我ながら思いました。
まだまだ未熟者ですけど。
頑張ってこれからも書いていきますのでよろしくお願いします。