表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 七英雄
11/30

第11回 探偵

夜。

古びた街の奥にあるビル。

真っ暗になっていたところに明りがつく。


探偵事務所。

1人の探偵が疲れ果てた顔で帰ってきた。

探偵はイスにもたれながら溜息をついた。


突然依頼されたとはいえ、初めから気が進まなかった。

この一連の殺人・・事故と呼べばいいのか、一度に7人もの男女が死に、死んだ親子の妻もまた死に。

更にはその場に居合わせた(?)捜査担当の刑事も死んだ。

計9人もの死体を出した。


調べれば皆何かの繋がりがあった。

刑事はどういう繋がりか?

事件担当していたからか?

ならば事件の真相を調べるように依頼された俺の命も危ないのでは?・・と探偵は思った。


信じたくはないが、身体のどこかが告げていた。

「危険だ」と。

「関わっていけない」と。

長年の勘がそう告げていた。


呪い?

そんなものは信じたことない。

ありえないと思っている。

非科学では証明できないことは全く興味がない。

探偵はふんっとイスにもっと深くもたれる。


裏で何かの組織が動いている?

それこそ、突拍子もないことだ。

そんな大きな事になっているとしても。

死んでいった者達の共通な点がない。

生活も付き合いもバラバラなんだ。


それでも危険という気持ちがどうしても拭いきれない。


かといって根拠もない危険というだけで止めるわけにはいかない。

仕事はそんなに甘くないのだ。

だがどこから切り崩していけばいいのか。

何から調べていけばいいのか。

今の状況では思いも付かなかった。

探偵は分厚い資料を手にもう一度徹夜になることを覚悟した。


つづく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ