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闇の端を歩くもの  作者: 凡 飛鳥
異世界:序
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EX:01 零下の過去

零下の過去編です、零下は、どうして、元の世界に戻ろうとするのか、地味にシリアスな部分が多いです。

『ああ、いつになれば、魔王が、この世界からいなくなり、人々の恐怖は消えるだろうか、闇は、いつ晴れるのだろうか、それは、勇者召喚しか、ないのだろうか、一人の運命を、私が、この世界のために、自分の自己満足のために、奪うしかないのだろうか、世界には、この世界を救うには、この方法しか、無いと言うのだろうか』

-初代国王の英雄日記-より

「初代国王は、今の奴等よりは、ましだった様だな、今は、異世界人頼りなど、かなり馬鹿げてることばかりする奴等なのに、そういえば、この召喚された勇者は、無事帰れたのだろうか、初代国王は、笑って亡くなったのだろうか、いや、今はしらなくてもいいか、それに、もうそろそろ時間だし、部屋に戻るか」

そういえば。

ふと零下は思った。

俺は、強いだろうか。

初代国王の、戦友として、親友として、魔王を倒した勇者のように。

俺は、存在してもいいのだろうか。

いや、自分に問うても仕方が無いか。

俺は、存在していいから存在している。

あの時の様に、苦しんだ自分とは、もう違うのだから、





俺は、大金持ちの子供として生まれた、光一は、幼馴染で、光一の親も、大金持ちだった。

でも、家と家では、違いがあった。光一の家は、自由だった。

しかし、俺の家では、勉学、護身術、はたまた商業学など、一時の休みも与えられず。ただただ、強勉をしていた、

光一の家は、いつもピクニックや、旅行に行っている、羨ましくない、と言えば嘘になるが、別に行きたいとは思わなかった、生まれつき、俺は運動神経がよかった、その対価に、俺はこの家庭になっただけだ、別に嫌なわけじゃないし、ちゃんと母と兄は俺を愛してくれている、幸せなんだ、そう思っていた、いや、言い聞かせてきた、兄は、抜け出して、遊んでくれた、母は、ちゃんと、愛情をくれた、それで十分じゃないか、そう思っていた、あの日が来るまでは、そう、勘違いしてた、こんなことが毎日続くのだと、思っていた、



7月24日

それがきたのは急だった、うちの家に、泥棒がのりこんだ、もちろんセキリュティーは、万全だった、しかし、壊されていた、察したところ、子供にはトラウマを植えつける手を使うらしい、なんて極悪非道だ、今思うとそう思う。

そして、俺は縛られた、別に、抵抗することもできた、しかし、俺は、抵抗しなかった、どうせ父が殺されて終わりだと、思い通りに行くと、思っていた、

母と父は、ロープで縛られ、父は、狂い、ほかの奴等は殺してもいい、だから、俺だけは助けろ、そうすれば、金で何とかしてやると。

許せなかった、母を愛してなかったことに、自分だけという心に。

母は、「零下、あなただけは、せめて生きて」

最後の言葉だった、トラウマには、ならなかったけど、悲しみが生まれた、あんなにも大切にしてくれていた、母が、目の前で、殺された。

虐殺が終わると、犯人は自首した、俺に残ったのは、そのころの体と、心と、莫大な財産と、そして、そのころは風邪で休んでいた、執事の緑川さんだけだった。

緑川さんは、俺が一人になったことを知ると、すぐに駆けつけてくれた、一緒に泣いて、一緒に暮らすと言ってくれた、俺は、嬉しかった、俺に残ったのは絶望なんかじゃない、そう思えた、緑川さんは、家族のように、接してくれた、坊ちゃんと言うのは、いつまでたっても治らないけど、嬉しかった、今、元気にしてるだろうか、俺を、心配しているだろうか、きっと、心配しているだろう、帰った時は、きつい説教が待っているな、それもいいか。

必ず、俺は帰ってやる、どんな手も使っても、必ず、そう思う理由は、中学の時生まれた。

あいつは中学2年の時、ハーレムが完全覚醒した、そのおかげで、俺は、あいつの女関係、ゴタゴタ、はたまた不良とのけんかまで、やらされた、ありがとうの一言も言わないあいつに腹が立った、でも、俺は決めたから、お人よしはやめろ、少しは落ち着いたらどうだ、それしか言えなかった、あんなふうに虐殺はしない、力は、誰かを守るためにある、そう信じてたから、異世界召喚で、それは、変わったけれど、あいつらとバカして笑いあいたい、緑川さんと、また映画に行きたい、そう思ったから、俺は、今から、王に話をつけに行く。

生きて、帰るために。

短いですが、零下の過去を大雑把に書くとこんな感じです。

零下の冷たい部分には、実は仮面を被った部分があった、緑川さんには、素顔を見せてますが、他の人間には、あまり感情を出しません、もちろん例外はなく、光一にも。

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