魔王の朝は早い
夢を見た、黒い髪で、黒い鎧を装備し、漆黒のバスタードソードを持ち、戦場をかける少年の姿、彼は何故か一人だけには手加減をしていた。
「ハッ!?」
「どうした、魔王、怖い怖い勇者さんが襲ってくる夢でも見たか?」
「デリカシーなさすぎだよ零下君!」
つい手を出してしまった、しかも魔力を込めた平手だ。
パッシーン
「ひでぶ!」
「あ、やっちゃった☆」
「いや、やっちゃったじゃないだろう、かなり痛いぞ」
「えへへ」
「照れんなよ」
「褒めてないの?」
「褒めてないよ」
「そんな・・・」
その白髪の少女は泣きそうだった。
「なんで泣くんだよ、どうしたら泣き止む?」
「零下君がキs「だが断る」そんな・・・」
「大体なんで俺のことを好きじゃないお前が俺とキスをする?」
「ねぇ、零下君って鈍感って言われたことある?」
「言われたことはあるが現代勇者サマよりかはマシだな」
「・・・鈍感すぎるよ・・・」ボソボソッ
「何か言ったか?」
「なんでもないよ、ベーだ!」
少女は舌を出して挑発する
「テメェ・・・上等だ・・・ちょっとコロシアムでやり合おうか」
「ついに零下君が僕と・・・」
「いや殺り合うんだから、てかなにをやるんだ?」
少年は疑問を持つ。
「・・・むしろこの鈍感さ、わざとに思えるよ」
「?なんだ?どうした?」
「ハァ、なんでもないよ」
とまあ、こんな感じで魔王と黒の勇者の早い朝は始まる