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闇の端を歩くもの  作者: 凡 飛鳥
異世界:序
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魔王との…戦闘?

「凄いね、これほどの魔法を使えるなんて」


白髪黒眼の少女は微かに笑いながら零下に近づく


「ハッ!」

少女は一瞬の動作で腰にあった短剣を振り下ろす。

しかし零下には当たらず地面に突き刺さる


「遅いっ」

零下は嵐と氷の神話級自作魔法を使用する

「『貫く冷徹な雨、命の奥まで凍りつかせよ、我が問いに答え、空より落ちろ!【アイシクルレイン】』」


氷の刃が空を埋めるほどの数で降り注ぐ、周りにいた小屋は刃に貫かれ、凍っていった。


「なかなかだねでも、【フレイムバリア】」


少女の炎で、アイシクルレインは溶けてなくなる


「甘いッ【ウィンドカッター】!」

風が刃となり、少女に近づく。


「わぁ、すごい速さだ、並みの術師にはできない速さだ、でも【滅びの空間」

黒い空間が少女を中心に広がって行く、広がる空間に触れたものは急激な速度で老化していき、風の刃は消えた


「神話級の制約解除無しで時空魔法かよ、と言うことはあんた魔王だな」

「ほらほら死んじゃうよー、いいの?」


「とんでもないことをさらっと言うな、解決策がないとでも?」

「やれるならやってみてよ」


「いいだろう『我が望むは再生の時、命は芽生え、そして死んでゆく、世界の理を力とし、時は巡る【再生の空間】』」


零下からは緑の空間が現れ、地面には草が芽生え、また枯れていく、そして滅びの空間とぶつかり、消滅した。

「闇風流魔剣技【風龍斬波ウィンドドラゴンカッター】』

零下は自らしか使えない闇風流の魔剣技を使用する、零下が切り裂いた場所からはウィンドカッターを纏った透き通った緑の龍が飛んで行き、少女に近づく。


「うわぁっ」


少女は攻撃をもろに喰らい、空に舞い上がる、そして地面にぶつかるという瞬間


――スタッ


零下が少女を綺麗に受け止めた。

「あわわわわわわわわわわわわわわわ」


少女は顔を赤くしている、それもしょうがない、なぜなら魔王は女性で、今、零下はその少女を俗に言うお姫様抱っこなるものをしているのだから。


「おいしょっと」


零下は少女を降ろす、少女はまだ顔を赤くしているが、気にせず話を進める

「じゃあこれで試験は終わりかな?」


「ううううん、しししし試験はこれでおおお終わりだよよ」


相変わらず落ち着かない少女にため息をつき、零下は空を見上げる、空は黒に近い紫をしており、月が二つ薄気味悪く笑って、口から血を流していた。



―――― 一章完 ―――――

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