表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

氷の下の黙示録

最新エピソード掲載日:2026/02/11
南極の氷床に、最初の亀裂が入ったのは、
風速23メートルの白い嵐の夜だった。

それは音もなく始まった。

衛星画像には、ただ一筋の線。
まるで大地に走る、細い血管のような裂け目。

氷床の崩壊。
アルベド効果の低下。
海洋循環の変調。

それは、予測されていた未来だった。

だが――
誰も、その“下”までは予測していなかった。

氷厚三千メートル。

そのさらに奥。

十万年前の層から、
未知の微生物が検出された。

自己増殖速度、既知種の14倍。
極低温でも活動停止せず、
宿主の扁桃体を刺激する特性を持つ。

攻撃性の増幅。

理論上は説明できる。
遺伝子の異常配列も解析可能だった。

だが、南極基地の隊員が最後に残した音声は、
科学とは無関係だった。

「……封印を、開けた」

通信は、そこで途絶えた。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ