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支度をして家を出ようとする服部はみんなに確認する。
「トビー、あなたはホウチュン君を探して!みのっちくん!君も山へ!寺嶋さんはよくわかんないですけど…なんかやっといてください!」
「チチチ。なんかって、お嬢さん。俺は俺の仕事をしてくる。お前らは悪いがホウチュンとひぐっさんのことを頼む。」
寺嶋も入ってきたまだに飛び移ると少し振り向く。
「ひぐっさんは二つ山の猿山温泉にいる。猿帝に会いに行けば会えるはず。チヤホヤされるのが好きな奴だ。お嬢さん…服部さんが行けば快く案内してくれるさ。」
ぼそっと寺嶋は続ける。
「変態猿だからな…。」
「やっぱ俺も行く!」
「大丈夫よ。ひぐっさんのためなら…負けない!」
チチチと寺嶋は笑うと皆も釣られる。
「悪いが俺にできることはほとんどない。最後になるが先生にも気をつけろよ…。」
そういうとすぐさま窓から飛び立つ。
それを見送ると3匹は顔を見合わせお互い頷きあう。
「じゃあ、後で!」
「うん!俺らは豊虫を探す!」
「風も強くなってきてるからみんな気をつけて!」
外は風が吹き荒び遮る窓を打ち破り中に入らんとしている。
3匹はその風を向かいうつ覚悟を決め外に出る。




